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2005年11月27日 読売新聞西部本社 朝刊
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◇パック連熊本事務局長

◆「資源大切」心はぐくむ 循環型社会目指し、牛乳パックを回収

「牛乳パックの再利用を考える連絡会熊本県ネットワーク」(パック連熊本)で、事務局長を務める田中利和さん(52)(熊本市良町5)は、循環型社会を目指し、使用済みの牛乳パックの回収活動を行っている。

パック連熊本は1992年の設立。田中さんは95年に事務局長に就任し、現在は社会人、学校教諭、主婦まで幅広い会員約25人とともに取り組んでいる。

96年から熊本市内の小中学校、郵便局、農協、スーパーなどに牛乳パックの回収ボックスを設置。一時は200カ所余りに置いたが、学校給食で牛乳ビンの使用が増えたことなどから、現在は約90か所で毎年30トン前後を集めている。

回収したパックは「くまもと障害者労働センター」(同市長嶺南3)で解体し、製紙会社に引き取ってもらうという。牛乳パック30枚で約1キロ、5個のトイレットペーパーができる。

以前、スーパーマーケットで買い物に来た主婦らを対象にアンケートを実施した時、「今後使うなら純パルプの製品か、再生紙の製品か」という問いに、「再生紙」と回答した主婦が、純パルプのトイレットペーパーを買って帰った。「その時は本当にショックでした」と振り返る。

「使い捨ての時代に生まれ育った大人は、子どもよりも手ごわい。それならば、子どもたちを媒体に、大人の襟を正さなければ」と考えたという。

そもそも牛乳パックの回収活動は、台所から地球環境を見直すのが狙いだ。毎日のように牛乳を飲む子どもたちにとって、牛乳パックはとても身近な存在。パックを開いて洗う作業を家庭で実践することで、今の生活様式が本当によいものかを考えるきっかけになる。「その意味で牛乳パックには暮らしを見つめ直すためのレンズの機能を持たせることができる。たかが牛乳パック。されど牛乳パックです」

パックの原料となる針葉樹は、長い年月をかけて育つ。それを伐採してパルプにし、ロール状に加工した後でパックを作る。伐採した後に代替の樹木を植えたとしても、伐採前の元の大きさに成長するにはまた長い年月が必要だ。

パック連熊本は、同市内の小中学校で牛乳パックを使ったはがき作りなどの指導も行っている。子どもたちが遊び感覚で、資源の大切さなど環境問題を考えるきっかけになればとの思いからだ。そして田中さんには、さらにもう一つ子どもたちに学んでほしいことがある。

「牛乳パックでも何でも、モノは必ず誰かの思いがあってできている。モノを大切にするということは、作った人の思いを大切にするということ。子どもたちにはモノを大事にすることで、優しい心の持ち主になってほしい」(松枝研介)

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(Webサイト)

牛乳パックは地球となかよし牛乳パックン探検隊(全国牛乳容器環境協会)

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