わくわく新聞活用

 私(わたし)たちの暮(く)らしの中でロボットが活躍(かつやく)しています。
最近(さいきん)では、工場で車や家電製品(せいひん)を組み立てるだけでなく、
災害現場(さいがいげんば)や介護(かいご)の現場でも人のために動き回っています。
さて、どんなロボットがあるのでしょうか。

2011年12月1日 読売新聞掲載
進化するロボット
進化するロボット
ロハス 地球に優しい
 

人間に近づいた 空を飛(と)び回ったり、言葉を話したり——。昔は鉄腕(てつわん)アトムなどはSFの世界の話でしたが、近年、ロボットは性能(せいのう)がどんどん高まり、人に近づいてきています。人型(がた)ロボットは、手足が人のように動いたり、細やかに力を入れたりできるようになりました。例(たと)えば、ホンダが作った「アシモ」の最新(さいしん)モデルは、手話もサッカーもできます。人をよけながら小走りもできるし、数人の話を同時に聞くこともできます。安全性(せい)をクリアできれば、将来(しょうらい)はロボットが一緒(いっしょ)に遊んだり、自宅(じたく)で食事を作ってくれたりするかもしれません。

暮らし お手伝い また、私たちの暮らしに役立つロボットが続々(ぞくぞく)と生まれています。
 東日本大震災(だいしんさい)で壊(こわ)れた福島原発では、千葉工業大学などが開発したロボットが、放射線量(ほうしゃせんりょう)が高く人が入れないような危険な場所に駆(か)けつけ、力をふるっています。また、医療(いりょう)・福祉(ふくし)の現場では、セコムが作った「マイスプーン」のおかげで、体の不自由な人が自分で食事ができるようになりました。知能(ちのう)システムが作ったアザラシロボット「パロ」は、見た目は普通(ふつう)のぬいぐるみですが、頭や体をなでると甘(あま)え、人の心を癒(い)やしてくれます。足の不自由な人には、自分の足に付けると歩けるようになるロボットも登場しました。
 宇宙航空研究開発機構(うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう)が開発した国際(こくさい)宇宙ステーションの一部「きぼう」のロボットアームは宇宙空間で活躍、水圧にも負けない無人探査機(たんさき)などは、深海(しんかい)で海の底の様子や生き物を探っています。

日本は世界一 日本は、工場で働(はたら)くロボットが1980年代に本格的(ほんかくてき)に使われ始め、2010年には活躍する産業(さんぎょう)用ロボットが世界全体の3割(わり)弱を占める世界一のロボット大国です。国内で約28万5800台、ざっと計算すると、日本国民450人のために1台の産業用ロボットが活躍していることになります。
 子どもの数が減(へ)る一方で、お年寄(としよ)りの割合(わりあい)が増(ふ)えている日本では将来、介護に必要(ひつよう)な職員(しょくいん)の数は今の2倍になるとの予想もあります。少子高齢(こうれい)化の時代を迎(むか)え、いろいろなロボットたちがさらに生まれ、健康(けんこう)で明るく楽しい未来(みらい)を手助けしてくれることでしょう。 
伊藤剛(いとうつよし)


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