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北京マラソンルート解剖

 北京五輪の開幕まで、あと3か月余り。メダル獲得が期待される日本の男女マラソン代表の練習が、いよいよ本格化する。4月20日には天安門広場をスタートし、五輪メーンスタジアムの国家体育場(愛称・鳥の巣)にゴールする本番のコースでプレ大会が行われ、日本からは土佐礼子(三井住友海上)、尾方剛、佐藤敦之(ともに中国電力)の五輪代表3人も出場。選手らが抱いた現地の印象やレースへの意気込みを紹介し、五輪コースを分析する。

28〜31キロ 勝負所か

 初めて本番のコースを使って行われたプレ大会に五輪代表3人が出場し、コースの全容が浮かび上がった。最大の特徴は、大きな起伏は1か所だけで、全般的に平らで走りやすいが、道幅が急に変化するコースで、路面が硬く、その硬さも場所により変化するため、足に負担がかかることだ。

 選手は天安門広場を午前7時30分(日本時間午前8時30分)にスタート=〈1〉=。4キロ付近で道幅が狭い天壇公園の石畳を走り抜ける=〈2〉=。長方形を右回りに進むように天安門広場へと戻り、14キロ付近から、普段は多くのバスが行き交いする繁華街を北へと向かっていく。

 ポイントになりそうなのは、28キロ付近の北京大学。片側3〜4車線と幅が広い道を走ってから大学構内に入ると、急に道幅が狭くなる=〈3〉=。続けて通過するのが清華大学。同じように曲がりくねった狭い道で、土佐は「これがコースなのかなと思った所もあった」と言う。

 尾方は「長い直線を走っている時はスピードが出ていない感じがするが、狭い道はスピードを感じる」と話す。気持ちの上できつくなる長い直線を抜け、学内の狭い道に入ると自分自身のスピードを実感し、気持ちも乗ってくる。「海外の選手が好きそうなコース」と分析する尾方は、この28〜31キロの大学の構内が勝負所の一つと見ている。

 34キロ付近には、このコースで唯一の起伏がある。鉄道の高架下を下って上るが=〈4〉=、試走した選手らは、難所とは感じなかったようだ。それを越えると、ゴール地点の国家体育場=〈5〉=へと進んでいく。

 選手に負担となりそうなのは、路面の硬さだ。中村友梨香(天満屋)を指導する武冨豊監督は、コースを分析するために20日のプレ大会を完走したが、大きく分けて4種類の路面の硬さを体感したという。40キロ以降が最も硬く、次に大学構内の石畳、アスファルトと続き、35〜40キロは新しいアスファルトで軟らかい。

 今回の大会には、選手にシューズを提供するメーカーの担当者も同行した。本番仕様に開発されたシューズも、日本勢にとって欠かせない武器となりそうだ。

後半に速度上げる…佐藤敦之

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 佐藤敦之「フラットなコース。(全体的に道幅が広く、直線が長い点は)開放的でいいが、飽きやすい。34キロの坂は勝負所になって、きついかなと思ったが、(実際に走ったら)逆に体に刺激が入っていいかなと。後半にスピードを上げられた選手が勝つと思う」


硬さ対策、北海道で…大崎悟史

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 大崎悟史(NTT西日本)「日本から必要な物をたくさん持っていかないといけないかと思っていたが、こちらのスーパーで売っている品で十分に対応できる。(コースは)北海道のような路面が硬い所で足を作れれば大丈夫。やるからには勝ちにこだわる」


記録出るコースだ…尾方剛

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 尾方剛「(気温12〜15度で雨だったプレ大会のような天候なら)記録が出るコース。(全体的に)道幅が広く、直線が長い。本番の暑さを加味し、対策を練ってレースを迎えたい。34キロ(の起伏)は仕掛け所のポイントではあるが、もっと前にポイントがある」


流れ見て仕掛ける…野口みずき

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 野口みずき(シスメックス)「(金メダルを獲得したアテネ五輪から)アッという間だった。北京の夏の暑さは厳しいと聞いており、アテネと北京では湿度が全然違う。今まで通りに積極的にいって、レースの流れを見て自分で(勝負所を)判断したい」


持ち味の速さ出す…中村友梨香

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 中村友梨香「今まで通りの感じで練習し、持ち味のスピードをつけて本番で生かしたい。暑さには弱くない。(選考会だった3月の名古屋の)初マラソンよりもいい走りをしたい。とにかく故障せず、体調をしっかり合わせられるよう頑張りたい」


34キロ付近ポイント…土佐礼子

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 土佐礼子「(コースは)路面が硬く、思ったよりも曲がり角が多いと感じた。道路がかなり広くて(プレ大会は)一人で走っていて寂しかった。私は微妙に起伏があってくれた方がいい。本番は(34キロ付近の)坂で元気だったらいいなと思った」


2008年5月5日  読売新聞)
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