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(6)中国に大リーグがやってきた!みなさんこんにちは。日本ではプロ野球の2008年シーズンが始まりましたね。中国での野球の認知度はまだまだ低いものの、プロリーグが存在し、4月11日に開幕を迎えます。 開幕に先立つ3月15、16日には、アメリカ大リーグのオープン戦が行われました。中国大陸で初めての開催で、会場は北京五輪で使用される五■松野球場でした。今回は会場の様子とともに当日の試合を振り返ります。(■は木ヘンに果) 人生初の大リーグ観戦すっきりと晴れ渡った青空のもと、3月15、16日の2日間、アメリカ大リーグのオープン戦、ドジャース対パドレスの試合が、北京市西部の五■松野球場で行われました。(■は木ヘンに果) 午後1時に始まった16日の試合では、まず中華圏で絶大な人気を誇る映画スター、ジェット・リーが登場しての始球式です。ゲームの合間には露出度の高い衣装を身にまとったチアリーダーによるダンスや、商品が当たるゲーム大会が行われ、ガンガンとリズムのよい音楽が流れてきました。会場の外には、バッティングマシーンなどの体験型アトラクションが設置され、大リーググッズが販売されるなど、会場は、終始“お祭りムード”に包まれていました。 試合は、パドレスが6―3でドジャースに勝ち、1勝1引き分けの成績を残しました。日本人選手は遠征メンバーから外れましたが、試合ではヒットも多く出てわかりやすく、見ごたえのある試合内容でした。ハンバーガーやコーラなど、アメリカらしい?スナックが販売されていたので、私も約300円のホットドックをほおぼりながら、人生初の大リーグ観戦を楽しみました。 チケットの売り上げも好調で、16日分は完売御礼、客席も大部分が埋まっていました。2日間で延べ2万人以上が中国初開催の大リーグを観戦したそうです。 野球を知らない中国人がほとんど日本と異なり、中国では野球はまだまだなじみの薄いスポーツです。ですから今回、スタンドが多くの観客で埋まっていたのは、正直なところ意外でした。チケットの一部は関係団体などに配られたと聞きますが、それでも自分でチケットを買って見に来たという人が多く、徐々に中国でも野球が浸透してきているのかなと感じました。 中国野球連盟によると、中国での野球の歴史は既に100年以上あるものの、文化大革命などの混乱と、バットやグローブなど多くの用具が必要なこともあり発展が遅れたといいます。中国人の友人に聞いても、「知ってはいるが、やったことも、試合を最後まで見たこともない」という人が大部分です。 また、8月の北京オリンピックでは野球競技が行われますが、2012年のロンドン五輪では実施されないことが決まっています。2016年以降の競技の開催については2009年の国際オリンピック委員会総会で決議されます。今後オリンピックで行われないとなると、中国での野球はそのまま人気低迷となってしまうのではないか、また仮に実施されるとしても、アジアには既に日本、韓国、台湾と実力のあるチームがそろっているため、中国代表が五輪に出場するのは難しいと関係者が話していました。 球場は何だか安普請試合が行われた球場は、五輪後は取り壊される予定です。実際に足を踏み入れてみると、「なんだか安っぽい」という印象を受けました。他会場と比べ、安く仕上げて徹底的に予算を削ったという印象です。例えば選手が試合中に座るベンチは、まるでホームセンターで売っているような薄い硬い板が張ってあります。バッターボックス裏のVIP席は、折りたたみ式のパイプ椅子が並んでいます。外野席はすべて鉄パイプで組み立てられた仮設スタンドで、風通しはよいものの、なんだかガタガタしていて崩れないか心配です。お手洗いも工事現場にあるような仮設式のものでした。 もったいない五輪後の取り壊ししかし球場それ自体はしっかりとした作りで、グラウンドの芝はきちんと手入れが行き届いており、大きさなども五輪のルールをクリアした、新しいきれいな球場です。また、北京の中心部から地下鉄で15分ほど、駅からは歩いてすぐと立地条件がよく、会場で会った友人も皆、「取り壊してしまうのはもったいない」と口をそろえていました。その後の維持費用と中国での野球人気を考えての決定なのでしょうが、やはりもったいないですね。ぜひ残してほしいものです。 野球会場と同じ敷地内には五輪のバスケットボール会場や、ホテル、オフィスビル、娯楽施設などが新しく建設されており、五輪後は市民のための文化、スポーツの中心地として活用される予定です。星野ジャパンの試合会場とあって、日本からも多くの方が実際に足を踏み入れることでしょう。 それにしても、五輪後取り壊してしまうなんて……やはりもったいない! (2008年3月31日 読売新聞)
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