(10)「鳥の巣」がお披露目 応援は本番(下)

私の右隣は応援団長さんです。いい笑顔です
前回に引き続き、お披露目された北京五輪のメーン会場、国家体育場(愛称・鳥の巣)についてお伝えします。
こけら落としの競技は競歩。4月18日午前9時選手がスタートした後は、スタジアム内はガラーンとした雰囲気でした。でも、左右に取り付けられた巨大モニターで、試合の進行状況とともに、五輪ストーリーといった映像が流れ、また、五輪マスコットがピッチに登場するなど、観客を飽きさせない演出がされていました。
厳しさを増すセキュリティーチェック

シャツの背中には「加油!(頑張れ!)」とプリントされています
この日私は、地下鉄5号線の最寄り駅、恵新西街北口駅で降りて、その後バスで会場に向かいました。今後、7月までに次々と地下鉄の路線が完成する予定ですが、オリンピック公園を通る線はまだ完成していません。また、鳥の巣は交通量の多い道路、北四環路沿いにあり、この道路はずっと改修工事が行われているので、朝のラッシュと重なって激しく渋滞していました。
バス停から入り口まで少し距離があったので、でこぼこの道を、砂ぼこりにまみれながら歩いて、やっとの思いで入り口にたどり着きました。
18日は、鳥の巣と同じ敷地内にあるほかの会場で、シンクロとフェンシングのプレ大会が行われていましたが、入り口は一つだけで、行列ができていました。というのも、セキュリティーチェックがより厳しくなり、入場に時間がかかるからです。

大変凝ったデザインの会場です
五輪の予行練習を兼ねたプレ五輪では、本番と同じ形式で進められますが、最近の中国を取り巻く国際的な環境もあり、チェックが厳しくなっています。空港でのセキュリティーチェクとほぼ同じ形式で、カメラや携帯電話などの精密機械を別の小さなかごにいれてから、荷物を通します。人間自身はゲートを通りますが、このゲートは絶対に、誰でも、必ず「ブーっ」と鳴ります。昨年夏からプレ大会を観ていますが、これまでブザーが鳴らなかった人、というのを見たことがありません。かなり厳しく設定されているようです。今回は、ゲートを通った後のボディーチェックも入念でした。
プロ用カメラは持ち込み禁止
また、今大会から荷物の持ち込みが厳しくなり、一般の人がプロ仕様のカメラを持込むことは禁止、またパソコンを持参した人は、パソコンを実際に起動してみせるよう要求されていました。会場内にも警官が多く配備されており、楽しみで来たスポーツイベントなのに、このように厳しい安全対策をしなければならない今の状況は、とても残念に感じられます。
次回は、同じく鳥の巣をゴールとする、マラソンのプレ大会についてお伝えします。
(2008年4月23日 読売新聞)