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(12)日本代表、マラソンコースを試走(下)大気汚染は確実に改善マラソンのプレ北京五輪大会について前回に引き続いてお伝えします。競技への影響が懸念されている北京の大気汚染ですが、実際に走った代表選手からは、「大気汚染は大きな障害になるとは感じない」という声が聞かれました。 レースが開催された4月20日は雨で大気の状態も良好だったこともあり(後で人工的に雨を降らせたものだったことがわかりました)、北京に暮らしていて、確実に大気汚染の状態は改善されつつあると感じます。 これまで特に冬場の大気汚染がひどく、車の排気ガスに加え、街中で行われている工事、そして暖房のために燃やす石炭の煙などで、10数メートル先さえ、スモッグでかすんで見えないという日もしばしばでした。もちろんまだまだの状態ではありますが、だいぶ改善されてきていると感じます。 五輪期間中は、全ての工事をストップさせ、またマイカー規制を行うと報道されています。大気汚染減少への取り組みはその場しのぎではなく継続的に行ってほしい、これが北京市民の願いです。 道路は硬く、本番では高温多湿そしてこのマラソンコースですが、3月と4月に、私も車と徒歩で実際に回ってみました。「道路が硬い」と選手が口をそろえていましたが、大部分の道は普段、非常に交通量の多い道路で、主にコンクリートと石畳でできています。また、天気のいい日は照り返しが強く、アスファルトはかなりの高温になります。 最高気温が28度まで上がった快晴の4月15日、私は4キロ地点の世界遺産・天壇公園を散策しました。緑あふれる公園内はすがすがしく気持ちが良いものの、午前中は日が高いので、日陰もほとんどなく、強烈な紫外線と道路からの照り返しで、2キロほど歩いただけでどっと疲れがでました。8月の本番では、道路の硬さに加え、高温多湿の気候などが重なって、相当ハードな大会となりそうです。 見所満載のマラソンコースまた、レースのほとんどが広い道路を通りますが、天壇公園、そして27キロから32キロの北京大学、清華大学の構内を通るコースでは、道が細く入り組んでいます。佐藤選手と尾形選手が「大学のあたりでレースを仕かけてくる選手が多いだろう」と話していましたが、大学、そして唯一のアップダウンがある34キロ地点付近が、レースの勝負を分けるポイントとなりそうです。 厳重な警備、本番は?プレ大会の当日は、ゴールの鳥の巣で観戦していましたが、北京の友人2人が、それぞれスタートの天安門と4キロ地点の天壇公園に応援に向かっていました。あとで話を聞いてみると、警備が非常に厳しく、中に入れないようにテープが張られていたので、選手の姿をほとんど見ることができなかったと残念がっていました。 特にこの2つのポイントは重点警備地域だったようですが、この日はかなり厳重に警備体制が敷かれていました。聖火ランナーをとりまく現在の状況を考えると、警備が厳しくなるのはある程度仕方がないと納得できる反面、本番で選手に頑張って欲しいと応援を送る一般市民が選手の姿さえも確認できないような状況では、大変残念だなと感じます。本番では状況が改善されて、各国の選手たちが市民の応援を背に、気持ちよく北京の街を駆け抜ける姿を期待したいものです。 次回は、マラソンと同じくメダルの期待がかかる人気種目、シンクロナイズドスイミングのプレ大会についてお伝えします。 (2008年4月28日 読売新聞)
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