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(14)シンクロに北京っ子も注目(下)

中国ペアに地元の大声援

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デュエットのフリールーティーンで、中国の蒋姉妹は高得点の演技を披露しました

 シンクロナイズド・スイミングの世界最終予選大会で北京っ子の注目を特に集めたのが、オープン参加の中国からでデュエットに出場した蒋文文・蒋■■組です。(■は女ヘンに亭)

 18日のフリールーティーンでは、中国チームが登場すると会場からは割れんばかりの拍手が起こり、2卵性双生児の姉妹に「中国加油!(がんばれ)」という掛け声が飛び交っていました。

 身長173センチで細く長い手足。柔らかな身体に速さと力強さが加わった3分半の演技には、終わった後もしばらく拍手が鳴りやみませんでした。地元の応援にきっちり応えた二人の演技は高く評価され、48.333点の高得点。テクニカルルーティーンと合わせ計96.083で、96.001点で日本を上回り、オープン参加国を含めた出場国中、総合2位に輝きました。

井村コーチの指導で実力をつける中国

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演技終了後、蒋姉妹が井村コーチに抱きつく場面も

 中国のシンクロ界は、五輪開催が決まった2001年ごろから、身長1メートル70センチ前後の選手を集めて本格的な強化に取り組んできました。しかし、2004年のアテネ五輪ではデュエット7位、チーム6位、05年の世界選手権でも6位に終わり、思うような結果が出ず低迷。そこで、シンクロ元日本代表ヘッドコーチの井村雅代氏を招請、昨年1月、正式に中国代表のヘッドコーチに就任しました。

 井村氏は、1978年から日本代表コーチを務め、6大会連続のメダル獲得へと導いた名指導者で、アテネ五輪を最後に勇退していました。中国代表コーチに就任した昨年の中国新華社とのインタビューでは、「中国を含む4か国からオファーがあったが、五輪開催国でコーチができるというのは、大変光栄なこと。今後、シンクロでの日本人コーチの立場向上につながれば」と抱負を語っていました。

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4月は何度か雨が降りほこりが洗い流されたので、会場の国家水泳センター(水立方)の外壁は以前よりきれいになっていました

 井村氏は厳しい指導で有名です。身長173センチ、体重50キロのモデル体型の蒋姉妹に対し、まず徹底的に筋肉をつけさせる基礎トレーニングを行い、1日9時間のハードな練習を課してきたといいます。その後、中国は昨年3月の世界選手権で過去最高の成績となる4位に、また年末に行われたアジア大会では中国が日本を抜いて優勝。そして今回のプレ大会でも、中国ペアは日本の鈴木・原田組を抜き2位となるなど、めきめきと実力をつけています。

 井村氏が指導するようになってから、メダルも十分狙える圏内に入ってきたことで、中国国内の注目度も上がっています。今回、地元のファンの前で結果を残したことで、これはいけると印象付けたようです。

 五輪本番でのメダル争いは、女王ロシア、スペイン、中国、そして日本と混戦模様。ますます本番が楽しみになってきました。そのシンクロは8月18日から23日に、プレ五輪と同じ会場の国家水泳センターで行われます。

2008年5月2日  読売新聞)
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