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(15)迫力いっぱい、最新鋭の射撃会場(上)

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ライフル射撃の予選会場(左奥)、決勝会場(右手前)です。巨大でした!

 北京は最高気温が連日28度近くまで上がり、一気に初夏の陽気となりました。毎年春には「黄砂」に悩まされますが、今年は降る量が少なく、このまま快適に夏を迎えることができそうです。

 さて気温がぐっと上昇した4月の半ば、4月11日から20日にかけて、北京市西部の会場で「射撃」のプレ五輪大会が開催されました。92の国・地域から選手、役員を含め約1600人が参加。プレ五輪史上最も多い人数となりました。

 日本ではさほど関心が高くない「射撃」ですが、中国は育成に力を注いでいます。新しく完成した会場も最新鋭のマシンがそろう大変立派なものです。

 今回は「射撃」のプレ大会、そして最新鋭の射撃会場についてお伝えします。

驚くほど大きい会場

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赤のユニフォーム、中国のチェンイン選手は6位でした

 プレ五輪大会は、射撃のワールドカップを兼ねて開催されました。北京市西部に新しく完成した北京射撃場が会場です。15種目のうち、中国は6つの金メダルを獲得、メダル獲得数で首位に立ちました。

 射撃場は地下鉄1号線の終点「ピングォユエン」駅から、車で5分ほどの山に面した緑豊かな場所にあります。空気も中心部より澄んでいるので、「郊外に来たな」と清々しい気分になりました。会場に着いて感じたのは、「とにかく驚くほど大きい」ということ。チケット売り場から予選会場まで、徒歩で10分ほどかかり、地理を把握するまで何度か道に迷いました。

 広大な敷地内には、室内・屋外の競技場のほか、代表選手の合宿用の宿泊施設やオフィス棟を備えています。また、室内競技場の建築面積だけで4万5645平方メートルもあり、東京ドームとほぼ同じ大きさです。室内競技場には、それぞれ一つずつ最新鋭の電光掲示板が取り付けられており、観客席の後ろからでも弾がどこに当たったのか、点数は何点かなどが瞬時に分かる仕組みになっています。

 これだけ立派な会場を「射撃」のためだけに建設した中国は、射撃競技に大変力を注いできました。1984年、中国が夏季五輪で初めて金メダルを獲得したのも、射撃競技でした。これまで計14個の金メダルを獲得しており、北京五輪でもメダルの量産が期待されています。中国のほか、アメリカ、ロシア、そしてドイツなどが、近年、世界大会で上位を争っています。

観戦は心臓に突き刺さる感覚

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決勝会場に進んだのは8名でした

 JOCによると、射撃は「ライフル射撃」と「クレー射撃」に分類され、屋外で行われる「ライフル射撃」は、固定された標的に対してライフル銃、またはピストルで射撃し得点を競います。15〜16世紀ごろからヨーロッパを中心に広まりました。五輪では1896年の第1回アテネ大会から行われ、現在、参加国数は陸上競技に次ぐ多さを誇っています。北京五輪でのライフル射撃は、10m、25m、50mの男女計10種目で行われます。日本からは福島實智子選手、小林晋選手、松田知幸選手、山下敏和選手の出場が決まっています。

 ライフル競技は、銃の種類、銃を構える姿勢や弾の数ごとに種目が分かれています。音の響く室内で行われることもあり、実際に観戦してみると、かなりの迫力がありました。心臓にドンっと突き刺さる感覚を覚えます。審判の「Ready Go!」という声に合わせランプの色が変わり、選手が一斉に弾を放った瞬間は会場もピーンとした緊張感に包まれます。選手には「精神力と高度な集中力が要求される」といわれますが、観る側も、自然と集中力が高まる感じがしました。

 次回は、屋外で行われるクレー射撃についてお伝えします。

2008年5月7日  読売新聞)
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