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(23)竹林のようなバスケットボール会場

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まるで竹林を思わせる外観。鳥の巣、水立方に劣らない斬新なデザイン

 国家体育場(鳥の巣)、国家水泳センター(水立方)など有名建築家がデザインを競う“個性派”ぞろいの北京五輪の建築物。その中で、このほどオープンした五輪バスケットボール会場も斬新な外観デザインだけでなく内部の設備も、負けず劣らず素晴らしいものでした。

 最新鋭設備がそろったバスケットボール会場をリポートします。

どれをとっても素晴らしい

 北京市の中心部から地下鉄1号線で約20分、五■松駅前の五■松スポーツ公園にバスケットボール会場は完成しました。(■は木へんに果)

 目を引く外観、軟らかい座席、天井からぶら下がる最新鋭の大型スクリーン……どれをとっても素晴らしさを感じさせる会場です。

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会場中央の巨大モニター。試合経過が一目瞭然です

 野球のオリンピック会場の東隣にあり、建築総面積が6.3万平方メートル、地下2階、地上4階建てで、1万8000人が収容できる大型の室内施設です。8月の本大会では、バスケットボールの男女予選と決勝が行われ(パラリンピックでは使用せず)、五輪後は、大型コンサートやスポーツイベント会場として利用される予定です。

 駅から歩いて会場に向かうと、まるで“竹林”が出現したかのような錯覚を覚えました。建物の形はいたってシンプルですが、等間隔に穴をあけた金色のアルミニウム板を取り付けることで、凹凸感を出し、他会場とは異なる独特の雰囲気を醸し出しています。中国メディアの報道によると、当初はガラスのみで周囲を覆う予定だったそうです。しかし、それでは単調で面白みに欠けるということで、特殊な視覚効果を与えることを狙い、昨年秋に急きょアルミニウム板が取り付けられたそうです。


いすの軟らかさに大感激

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観客席のいすは、軟らかい高級シートです

 会場に足を踏み入れると、まず中央に備え付けられた大型カラーモニターが目に入ります。このモニターは、重さが22トン、画面の最大直径は約11メートルあり、360度、どの座席からも見やすい位置に取り付けられています。

 また、座席を取り囲むように、細長い電光掲示板がぐるっと一周しています。試合経過、選手の情報、広告など様々な映像が流れ、会場を盛り上げていました。中央のモニターは、アメリカ製。画面、色合いなど最新鋭のこの設備に、一体どれだけの大金を払ったのか、興味があるところです。

 会場のいすはゆったりとした軟らかな座り心地です。日本のどこかの文化会館のいすに腰を下ろした感覚でした。中国にいらっしゃったことのある方は経験があると思いますが、中国のいすはおおむね硬いのです。会場やホール、電車やバスの座席も「なぜこんなに硬いのか」と思うことが多いのです。軟らかい座り心地のよい、いすが取り付けられていると、少しばかり感動を覚えます。感動というのは大げさですが、とにかく座り心地のよい、いすが取り付けられていました。

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立派なエスカレーターも付いています

 このほか、入り口のホールは明るく開放的で左右にエスカレーターも設置されています。ほかの五輪会場を見ても、館内にエスカレーターを設置している会場は多くありません。また、お手洗いの数も多く、センサーで感知する水洗トイレは、節水効果があるそうです。

 環境に優しい会場を目指しているのも特徴です。雨水を利用できるほか、リサイクル製品やリサイクル可能な材料を建築材料に使用しています。塗料、防水、防火用の資材も厳しい基準をクリアしているそうです。

 野球会場に足を運ぶ日本の方は、隣にある竹林のような外観のバスケットボール会場をぜひ写真に収めてください。そして機会があれば、中にも入ってみてください。これはすごい!と思わせる会場ですよ。

 次回は中国のバスケットボール事情についてです。

2008年6月2日  読売新聞)
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