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(25)水質は万全、順義オリンピック水上公園

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観客席から見たゴール地点と、メディア、関係者用の建物

 ボート、カヌー、オープンウオーターの会場となるのが「順義オリンピック水上公園」。とかく大気汚染、水質汚濁といったマイナスイメージがつきまとう北京ですが、最新式の浄水施設を備えた環境にやさしい五輪会場なのです。

水と緑が心地よい

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観客席は組み立て式。車いす用のスロープもあります。日除けがないので、帽子を忘れずに

 北京市中心部から北東方面の北京国際空港にほど近い場所にある「順義オリンピック水上公園」は、昨年7月末に完成しました。ここで5月31日と6月1日の2日間、オープンウオーターのプレ五輪大会が行われました。8月の五輪本番ではボート、カヌーの会場にもなります。

 会場を取り囲むように多くの木が植えられ、豊富な緑と太陽に反射しキラキラ光る水、そして水上を吹き渡る風が清涼感を感じさせる大変心地のよい会場です。敷地面積はおよそ162ヘクタール。レースが行われる人工池は、全長2270メートル、幅約160メートルで、観客席からはコースの端が見えない横に長いコースでした。


こだわりは「水質」

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ボランティアの大学生たち。右から2人目の背の高い学生は、アメリカ留学中のところを五輪のために北京に戻ってきた、と話していました

 水上公園は総工費約113億円をかけ、2005年に建設が始まりました。北京五輪の理念である「環境に優しい五輪」を実現するため、地下水や太陽エネルギーを利用し、省エネ効果の高い照明器具を使用するなどの工夫が、随所に施されています。

 特に力を入れたのが、大会の鍵を握る「水質の維持」。会場の水は、海や川から引いているのではなく、ためた水を使用しています。ただ、放っておけば細菌などが発生し水は汚れていく一方です。このため、中国メディアの報道によると、4億5千万円以上をかけ地下に水循環処理場をつくりました。アメリカから輸入した8基の巨大な処理機で、24時間体制で浄水しているということです。

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会場入り口では巨大な五輪マスコットがお出迎え。写真右は筆者

 オープンウオーターの試合後、選手も「水質は問題ない」とコメントを残しています。実際に、観客席から水辺を見ていても、水は透き通っていて、浅いところであれば底を見られました。8月の大会でも、選手の皆さんが安心してレースに臨むことができるよう、運営側も十分な準備を整えているようです。

 五輪本大会では、ボートが8月9日から17日まで、カヌーはスラロームが11日から14日、フラットウオーターが18日から23日にかけて行われます。また、オリンピック後は、水上スポーツのトレーニングや大会の拠点として利用されるほか、周囲15平方キロメートルの範囲内に、ゴルフ場、乗馬場をはじめ、さまざまな娯楽施設や別荘などを建設し、一大リゾート地とする計画です。

「順義オリンピック水上公園」への行き方
 地下鉄2号線、東直門駅の長距離バス停から「915 快車」で約1時間、順義区の「便民街」バス停で下車。200メートルほど戻った所で、シャトルバスに乗り換えます。この行き方が少し分かりにくいのなら、市内中心部からからまず北京空港まで行き、タクシーで会場に向かう方法が便利です。
2008年6月9日  読売新聞)
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