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(26)10キロ!を泳ぐオープンウオーター

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選手の腕には番号が書かれています。とにかくハードな競技です=駒崎絵美撮影

 北京五輪の新種目「オープンウオーター」をご存知でしょうか。陸上のマラソンの水上(中?)版ともいえる過酷な競技で、別名が「マラソンスイミング」。五輪出場選手を決定するプレ五輪大会では、約2時間を泳ぎっ放しのハードなレースと驚異的な選手のスタミナに圧倒されたのでした。

残念ながら日本人選手は出場せず

 すっきりと晴れ渡った青空のもと、5月31日と6月1日の2日間、北京市郊外の順義オリンピック水上公園で「オープンウオーター」のプレ五輪大会が行われました。34か国の国と地域から男女72人の選手が参加。1周約2.5キロのコースを4周(10キロ!)し、タイムを競いました。優勝は、男子がブルガリアのストイチェフ・ピーター選手で、女子はアメリカのスットン・コロエ選手でした。この大会で上位に入った男女各11名が、最後の五輪出場権を手にしました。

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何となくのどかな雰囲気が漂っていますが陸上のマラソンと同様に過酷な競技なのです

 このオープンウオーター、1980年代に国際水泳連盟が競技規則を作成して正式に誕生した競技です。主に川や湖、海など屋外の会場で行われ、風や天気など天候の影響を受けやすいスポーツです。北京五輪での正式種目に決まったのは2005年10月の国際オリンピック委員会でのこと。世界選手権では男女各5、10、25キロの種目が設けられていますが、オリンピックでは10キロのみです。

 残念ながら北京五輪には日本人選手は出場しません。これまでの世界選手権などで成績が振るわなかったことなどから、日本水泳連盟が選手の派遣を見送ったのです。

 世界選手権では、イタリア、ロシア、ドイツ、イギリス、そしてアメリカなどの西欧諸国が結果を残しており、五輪本大会でもこれら欧米の選手が優勝候補に挙げられています。一方、中国はほかのアジア諸国に先駆けて、2002年と2004年に海南省でワールドカップを開催しています。北京五輪では、ワールドカップの運営に関わった人材が中心となり、大会をスムーズに運営するための準備を進めています。

屋外ならではの観戦の楽しみ方

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地元、順義区の大学生による応援

 私は、5月31日の女子の試合を一般の観客席から観戦しました。会場で購入したチケットは30元(約450円)。朝の8時45分に四川大地震で被災された方々への1分間の黙とうが捧げられた後、9時に選手が一斉にスタートを切り、スタンドから盛んな拍手が送られました。

 その後しばらくは選手の姿が見えなくなり、競技を目の前で観戦できなくなりました。観客は中国語と英語による実況中継やノリのいい音楽が流れる中、観客は思い思いの時間を過ごしていました。電光掲示板でのレース展開を見てのおしゃべり、水と緑あふれる公園の散策、五輪マスコットの福娃と一緒の写真撮影など、屋外の会場ならではのスポーツ観戦の楽しみ方といえるでしょう。

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お手洗いは水洗でキレイです

 選手の皆さんは10キロもの長い距離を、息つぎも少なくフォームを崩すことなく泳ぎ続けていました。とにかく体力のいるハードなレースでした。対照的にそれを見守る観客席は、とてものんびりした雰囲気に包まれていたのでした。

 8月の本番では20日に女子、21日に男子の試合が、午前9時から行われます。

「順義オリンピック水上公園」への行き方
 地下鉄2号線、東直門駅の長距離バス停から「915 快車」で約1時間、順義区の「便民街」バス停で下車。200メートルほど戻った所で、シャトルバスに乗り換えます。この行き方が少し分かりにくいのなら、市内中心部からからまず北京空港まで行き、タクシーで会場に向かう方法が便利です。
2008年6月13日  読売新聞)
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