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(42)高速鉄道はやて型に乗車北京―天津間を30分でつなぐ高速鉄道の開通に合わせ、天津駅も新しくなりました。日本の「はやて」をベースにした「CRH2−300」型車両の乗り心地も素晴らしいものでした。 外観はレトロ、内部はモダンな駅舎天津駅は1年半ほど前から大規模工事が行われていましたが、高速鉄道の開通に合わせ、再びその姿を現しました。元からのレトロな外観の駅舎を利用し、内部はモダンで開放的な待合室となりました。 荷物をセンサーに通し、駅舎に入っていくと、大きな荷物を抱えた人たちで混み合っていました。北京側の北京南駅は、発着する列車の本数が多くないので、小ぎれいな印象を受けました。一方、天津駅は全国各都市への路線が発着しているので、人も多く雑然としていました。 その天津駅、外観は古い駅舎のままですが、内部は高い天井、船のような形の天窓があり、自然光が差し込んでいます。空港のような雰囲気ですが、南駅と異なり人が多いためかクーラーの効きがイマイチで、少し蒸し暑く感じられました。また、開業から数日しか経っていませんが、すでに床などが汚れていました。ただ、これから旅立っていくのだ、という中国の長距離列車の駅にある独特の“哀愁感”を、このリニューアルされた天津駅でも感じられるのではないかと思います。 北京行きの高速列車は、発車場所が入り口から一番離れた北側にあります。南口から入った場合、10分ほど歩きます。時間の余裕を持って行動してくださいね。私たちは開店したばかりで、まだメニューのないコーヒーショップでのんびりくつろぎすぎて、乗り遅れそうになりました。 新幹線グリーン車と同じ座席北京―天津間の高速列車には、独シーメンス社の技術を基礎に開発された「CRH3」と、日本の新幹線「はやて」をベースにした「CRH2−300」の2種類があります。北京へ帰るために、自動改札に切符を通しホームに入ると、日本の「はやて」型の車両が止まっていました。 はやて型は1年以上前から北京−天津間を走っており、使用が開始されたばかりのドイツ式に比べると少し使い古された感がありましたが、こちらも十分に快適です。帰りも1等座席の切符69元(約1100円)を買いましたが、新幹線のグリーン車とほぼ同じで、座席もゆったり、大変快適です。車内には小型テレビが取り付けられ、列車の案内VTRなどが流れていました。 また、北京―天津間の車内で働く女性には美人が多いのも特徴です。車掌さん、ミニバーで働くお姉さんなど、顔立ちの整った身長の高い美人が多く、中国ではスチュワーデスさんに次ぐ、女性の憧れの職業となっているようです。 はやて型車両は、お手洗いも広々としていて、きれいでした。また、ドイツ型、はやて型ともに、中国の長距離列車になくてはならない、開けばすぐに超熱湯が出る温水器も取り付けられていました。乗客の中には、持参の水筒にお湯をいれて中国茶を飲む人の姿も多く見られました。 これまで北京−天津を1時間ほどでつないでいた路線はその役目を終えました。これから、時速最高350キロ、移動時間30分の高速鉄道時代です。この高速列車は天津から先の唐山まで延びる予定とのことです。 近くて遠かった北京と天津の移動は、高速鉄道の開通により、本当に便利になりました。機会があれば、皆さんもぜひ試してみてくださいね。 (2008年8月9日 読売新聞)
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