「夏は自宅で五輪観戦」薄型TVの販売、早くも好調
地上デジタル放送のコピー制限を緩和する新ルール「ダビング10」の延期で販売低迷が懸念された薄型テレビとDVDレコーダーの販売が好調だ。
調査会社BCNの調査によると、例年、需要の谷間になる5〜6月の販売台数、金額の前年同月比の伸び率は昨年の年末商戦を上回っている。北京五輪による需要が増え始めたためとみられ、BCNは、レコーダーは日本選手の活躍次第で好調さが8月中旬まで続くと予測している。
「ダビング10」の実施延期をめぐっては、経済産業省と文部科学省が合意案を提示し、業界団体、電子情報技術産業協会(JEITA)は18日、「ダビング10の一刻も早い実施につながることを期待する」との見解を発表した。しかし、著作権団体が反発しており、完全に決着していない。
業界内には、DVDレコーダーなどの販売に影響が出るのではと懸念する声があったが、BCNチーフアナリストの田中繁広氏は「販売は伸びており、影響はない」と述べている。
BCNによると、液晶、プラズマを合わせた薄型テレビ全体で見ると、販売台数は昨年12月が前年同月比で22・9%増だったが、今年5月は27・5%増。6月も15日までで35・3%増だった。サイズ別では液晶、プラズマとも40〜50型の販売が好調で、特に46型の伸び率が目立つという。
DVDレコーダーは、高画質DVD規格「ブルーレイディスク」(BD)が普及し始め、全体で見ると6月前半は台数ベースで前年同月比25・2%増、金額ベースは38・3%増だった。実売価格約9万円と安価なモデルを3月に投入した松下電器産業がシェアを伸ばし、ソニーと激しく首位を争っている。
(2008年6月18日23時15分 読売新聞)