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上川、力負け5位…柔道W杯

準決勝でブライソン(右)に敗れた上川=下山博之撮影

 【オーバーバルト(オーストリア)=下山博之】柔道男子のワールドカップ(W杯)オーバーバルト大会最終日は12日、4階級が行われ、日本勢は100キロ超級の上川大樹(明大)と高橋和彦(新日鉄)、90キロ級の吉田優也(東海大)の5位が最高成績だった。

 第1日は、73キロ級の大野将平(天理大)が制したが、優勝者はこの1人だけ。66キロ級の高上智史(日体大)は決勝で敗れた。

 11、12日に7階級が行われた女子のW杯ブダペスト大会は、63キロ級の田中美衣(みき)(了徳寺学園職)が前週のグランドスラムパリに続いて優勝。52キロ級の橋本優貴(金沢学院大)、57キロ級の山本杏(神奈川・桐蔭学園高)も頂点に立ち、日本勢が3階級を制した。

王者の輝き戻らず

 2年前の世界選手権無差別を制して名を上げた上川だが、それ以降、国際大会の優勝はない。今回は自身にとってロンドン五輪前の欧州最後の大会で、王者の自信と輝きを少しでも取り戻したかったが、待っていたのは厳しい現実だった。

 勝利への貪欲さは見えた。先に技を仕掛ける姿勢を徹底し、オール一本で勝ち上がった準決勝。だが、北京五輪銅の実力者、ブライソン(キューバ)に投げ技で技ありを奪われて敗れると、3位決定戦も世界ランク5位と格上の金成民(韓国)に一本負け。強豪に力負けした22歳は、「この遠征で思い知らされた危機感を、今後の稽古につなげるしかない」と折れそうな心を必死につなぎ留めていた。

 上川を熱心に指導してきた全日本男子の井上康生コーチは、「優勝させて、きっかけをつかませてあげたかった。自分の指導力不足」。かつての名選手の表情に浮かぶ苦悩が、現状の厳しさを浮き彫りにしている。(下山博之)

 大野将平「国際大会に選んでもらったので結果を出したかった。続けて勝てるように稽古していきたい」

2012年2月13日  読売新聞)

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