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ロンドン中心部は五輪不況「ゴーストタウン化」

人影もまばらなロンドン中心部のコベントガーデン市場=末続哲也撮影

 【ロンドン=末続哲也】五輪開催中のロンドンで、市東部のメーン会場一帯の盛況ぶりをよそに、市中心部の商店街や観光地は客足が激減し、関係者から悲鳴が上がっている。宿泊費高騰で外国人客が減ったうえ、市当局や地元大衆紙が五輪に伴う混雑を盛んに警告してきたため、地元客も中心部を敬遠しているためだ。

 「五輪が始まると、客足が半減し、売り上げは6割ダウンした。五輪特需を期待したが、これでは五輪不況だ」。市中心部の人気スポット、コベントガーデン市場で土産物店を営むキャッシュ・バスネットさん(30)は嘆いた。同市場で菓子を売るローズ・チュルトンさん(25)は五輪で2割増収を見込んだが、実際は2割減。「混雑を警告しすぎたせいよ」と怒る。

 五輪中の同市の外国人客数は1日当たり平均で、例年の半分の15万人と予想されている。中心部は商店街や劇場、観光名所、タクシーの客数がいずれも数割減。「ゴーストタウン化した」(英紙)とまで言われる。市内のホテルの多くが五輪特需を当て込んで値上げし、通常の3倍に値上げした例もあった。さらに市当局や大衆紙が、五輪中に中心部で交通機関などが混乱する可能性を繰り返し注意喚起した。五輪の恩恵を受けるのはメーン会場周辺の一部商店街だけという。

2012年8月3日08時05分  読売新聞)

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