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    フィギュアスケート

    王者・羽生結弦を作るカナダの名門クラブの秘密とは

     来年2月に開かれる平昌五輪のフィギュアスケート男子で、羽生結弦が五輪連覇の偉業に挑む。彼が練習拠点にしているのが、カナダ・トロントにある「トロント・クリケット・スケーティング&カーリングクラブ」で、8月上旬にはここで、フリーの新プログラムを公開した。このクラブには、羽生のライバルであるハビエル・フェルナンデス(スペイン)も所属している。名選手を次々と輩出する名門クラブの強さの秘密はどこにあり、羽生の強さはどう作られているのだろうか。(読売新聞運動部 永井順子)

    複数のコーチから羽生は指導を受けている

    • カナダのクラブでオーサー・コーチ(右から2人目)と話す羽生(中央)(2017年8月8日、竹田津敦史撮影)
      カナダのクラブでオーサー・コーチ(右から2人目)と話す羽生(中央)(2017年8月8日、竹田津敦史撮影)

     8月8日、リンクサイドに姿を現した羽生は、他の選手やコーチと談笑し、スケート靴をはき始めた。トロントに練習拠点を移して今季で6シーズン目になる。周囲と英語で会話する姿も、すっかりさまになっている。

     羽生が練習するのは、トップ選手を対象としたクラスだ。最もレベルの高い技術を持った選手ら約10人が一緒にレッスンをスタートし、順番にそれぞれの曲をかけてプログラムを滑っていく。

     リンクの上や周りでは、羽生を指導するブライアン・オーサーコーチや、カルガリー五輪アイスダンス銅メダリストのトレーシー・ウィルソン氏ら、数人のコーチが見守る。このクラブの最大の特長が、複数のコーチによるチーム指導だ。

     リーダーであるオーサー氏の下で、スケーティングはウィルソン氏、スピンはペイジ・アイストロップ氏といった専門コーチが、それぞれの担当分野を教える。羽生は「コーチたちが、いろいろな視点で自分のジャンプを見てくれるのは素晴らしい。音楽もみんなで共有できる」と、このクラブのメリットを強調する。

     高い技術を持つ名選手を多く輩出するため、ジャンプ練習に力を入れていると思いがちだが、そんなことはない。1日の練習の終わりは、全員による15分間のスケーティング練習で締めくくられる。

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    2017年08月18日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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