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    トピックス

    宇野、宮原らフィギュア8選手、2017GPシリーズへ抱負

     ロシア杯(10月20~22日)を皮切りにフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズが開幕するのを前に、出場を予定する宇野昌磨選手(トヨタ自動車)や宮原知子選手(関大)ら8選手が10月8日、東京都内のホテルで記者会見し、それぞれの抱負を語った。また、バンクーバー・オリンピック(2010年)に出場し、現在はプロで活躍する織田信成さんが進行役を務め、おなじみの軽妙な語り口で和ませつつ、後輩たちにエールを送った。


    無良崇人選手

     織田さんの最初の指名を受けたのは、GPシリーズの「スケートカナダ」(10月27~29日)と「スケートアメリカ」(11月24~26日)に出場する無良崇人選手(洋菓子のヒロタ)。この日、選手たちは各自、大会への抱負を書き込んだフリップを手に登壇していた。無良選手のフリップにあったのは、「結」の1文字。無良選手は「(今季は)平昌オリンピックに向けた4年間の締めのシーズン。しっかり成績を残し、自分のやりたいことをアピールする」と、文字に込めた思いを語った。

     また、小学校時代から面識がある無良選手が来年2月で27歳になることに織田さんが驚いてため息を漏らすと、無良選手は「この年齢だから出せる雰囲気を、存分に前に出していく」と意気込んだ。


    本郷理華選手

     毛先を赤くしたロングの髪に、「雰囲気が変わったんじゃないの?」と織田さんのからかいの標的になったのが、「スケートカナダ」と「NHK杯」(11月10~12日)に出場する本郷理華選手(邦和スポーツランド)。「試合に合わせて染めた」のは、メキシコの女性画家フリーダ・カーロを描いた映画「フリーダ」の曲をフリーのプログラムに取り込んだためだ。

     本郷選手のフリップには、「名古屋で開催されるグランプリファイナルに出場出来るように頑張る!」。「会場が、ふだん練習している名古屋だからね」と織田さんに問われると、本郷選手は「目標を高く持って、ひとつひとつの試合でいい演技ができるように頑張りたい」と話した。


    田中刑事選手

     「ロシア杯」と「中国杯」(11月3~5日)に出場する田中刑事選手(岡山・倉敷芸術科学大院)のフリップには、「1つ1つの壁を打ち破ってパーソナルベストを更新する!」。織田さんが「ベストといえば、昨季のNHK杯(2016年11月、3位)の演技。あの時はどうだった?」と水を向けると、「しっかり練習(の成果)が出たなという気持ち、やっと練習(の成果)が出せたなという演技だった」と振り返った。

     「試合で力を出せないこと。それが一番悔しい。(4回転ジャンプを)絶対に決めたい」と誓うと、織田さんは「決められるよ、大丈夫!」と声を張った。


    樋口新葉選手

     「僕の方を見て、ずっとニヤニヤしている人がいる」と紹介されたのは、「ロシア杯」と「中国杯」に出場する樋口新葉選手(東京・日本橋女学館高)。フリップには、「自国開催の(GP)ファイナルに出るために1つ1つの試合で大きなミスをしないようにする。あとは思いっきり楽しく!!」と書いた。

     フリーで演じる曲目の映画「007 スカイフォール」について、「ボンドガール、めちゃくちゃカッコいい」と激賞されると、「動きが激しく、最後まで滑ると疲れるし、ジャンプも加わると難しい。でも、(しっかりこなせば)たくさん点数をもらえるプログラムだと思うので、しっかり自分のものにしたい」と力を込めた。


    三原舞依選手

     初めてGPシリーズの会見に臨んだ三原舞依選手(シスメックス)のフリップの文字は、シンプルに「感謝」。「昨シーズンはシニアデビューの年で、たくさんの方々に支えてもらった1年だった。今シーズンは感謝の気持ちをもって、ショートもフリーも演じ切りたい」と込めた思いを語った。三原選手は「中国杯」と「フランス杯」(11月17~19日)に出場する予定だ。

     三原選手は、織田さんも出場した前日のジャパンオープン(さいたま市)に参加。織田さんに「美しいスケートだった。今季に向けて強化してきたのは何?」と聞かれると、「ショートプログラムには、昨季と全く違う『リベルタンゴ』を選んでもらった。この挑戦を達成して、(平昌)オリンピックにつなげたい」と話した。


    本田真凜選手

     「スケートカナダ」と「中国杯」に出場する本田真凜選手(大阪・関大高)は、「不撓(ふとう)不屈(ふくつ)」と書いたフリップで会場を沸かせた。織田さんが「これは(大関昇進の際に口上とした)貴乃花親方のイメージがあるけど」とツッコミを入れると、「強い志をもって、諦めないことらしいです」と解説した。織田さんが「実は1枚目があった」として、「気合い」と書いたフリップを掲げると、「みんなを見たら、きちんと文章で書いてあったから。『気合い』だけじゃまずいと思って」と明かし、はにかんだ。

     織田さんが「シニアに上がって、2戦を終えた。シニアの選手と戦っての印象は?」と問うと、「トップ選手と試合をし、自分に足りない部分がたくさんあると思った。久しぶりの、悔しい気持ちを大切にしたい」と早くも課題を見つけた様子だった。


    宮原知子選手

     「NHK杯」と「スケートアメリカ」に出場する宮原知子選手がフリップに書いたのは、「初志貫徹」。「昨シーズンの後半にけが(左股関節を疲労骨折)をしてしまい、オフの間、1か月も氷に乗らない時期があった。大変な思いもしたが、自分が最初に決めた目標は最後まで貫き通したい」と思いを語った。

     「今季は、自分がすごく気に入っているプログラム。最終的に(12月の)全日本選手権でしっかり、いい演技をする」のが「初志」だと続けると、織田さんに「いい演技をして?」と促され、「オリンピック行き…」とより高い目標を宣言。「まだまだだが、自分のペースで少しずつ頑張りたい」と話した。


    宇野昌磨選手

     「スケートカナダ」と「フランス杯」に出場する宇野昌磨選手も、フリップに書いた言葉で会場を沸かせた。その言葉は、「攻める!!!」。織田さんに「去年書いた言葉と同じでは?」と問われると、宇野選手は「『!』マークをひとつ増やした。『去年と同じではダメ』という意味」であると意表を突いた。

     「オリンピックシーズンを戦うために必要なものは?」と織田さんに問われると、「ジャパンオープン(3位)で良くない演技をしてしまい、実力を再確認した。必要なのは、練習と安定感」と話した。


    上位6人、GPファイナルへ

     GPシリーズの男女各上位6人は、12月に名古屋市で開催されるGPファイナルに出場する。16年はフランスで開催され、日本勢は羽生結弦選手(ANA)と宇野選手、宮原選手が進出。羽生選手は1位、宇野選手は3位、宮原選手は2位だった。

    2017年10月12日 15時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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