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    企画・連載

    [平昌へ 支える人たち]勝てる食事 数字で説得(2017年12月17日)

     

    ◇管理栄養士 鈴木晴香さん 27

     ◆意識改革 宮原復活導く 

    • 鈴木晴香さん
      鈴木晴香さん

     「例えば」と見せてもらったあるアスリートの資料には、日々の食事や体重、練習の時の動きの感覚など、食と体調に関するデータが一目瞭然の形でグラフにまとまっていた。「分かりやすく、説得力のある形で説明することが大事」。栄養管理をサポートする側も、日々の備えが大事なことに変わりない。

     日本オリンピック委員会(JOC)の強化支援に携わる「味の素」のスタッフとして、これまで競泳やハンドボールの日本代表をサポート。今季からはフィギュアスケート女子の宮原知子(関大)を支える。

     宮原は昨シーズン途中に左股関節を疲労骨折。理由の一つとみられたのが、試合時に40キロ以下まで減っていた体重だった。フィギュアスケート界には「体が軽ければ跳べる」というイメージがあり、宮原も試合前は自然と体重が減っていた。

     鈴木さんは、しっかり食事を取って「体が元気な状態」で試合に臨むよう助言した。大会前には3度の食事と、練習や試合の前後に口にする果物ジュースなど「補食」の計画を策定。宮原には食事の度に写真を送ってもらい、カロリーを見積もって過不足を伝える。必要な食事量を具体的に示すことで、「食べるのは悪いこと」という潜在意識の変化を促した。11月上旬に試合に復帰した宮原は、約2週間後に米国で開催されたスケートアメリカで復活優勝。日本から米や副菜を持ち込み、体重維持を心がけた成果でもあった。

     もちろん、「どんな体を作っていくか」はコーチやトレーナーの考えを尊重する。ただ、関係者としっかり話し合って「目標体重」の共通認識を築き、宮原が板挟みとなって不安にならないように配慮した。

     平昌五輪では、JOCが選手村や会場近くに和食を食べられる施設を設置し、「味の素」が全面協力する。現在は、そこで提供するメニューの開発にも携わっている。五輪の舞台にたどり着いた選手たちが「やってきたことに自信を持って試合に臨める、いい体の状態」を作れるよう、心を込めて準備にいそしむ。(前田剛、おわり)

     ◇すずき・はるか 1990年生まれ。名古屋市出身。競泳に打ち込んでいた高校時代に栄養学に興味を持ち、実践して自身の記録が伸びたことで、「栄養の知識を生かして働きたい」と進路を決めた。

    2017年12月27日 19時05分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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    OARはロシアからの五輪選手
    日本の獲得メダル 4 5 4
    国別メダル
    1 norノルウェー 14 14 11
    2 gerドイツ 14 10 7
    3 canカナダ 11 8 10
    7 kor韓国 5 8 4
    11 jpn日本 4 5 4

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