文字サイズ
    フィギュアスケート

    【四大陸選手権男子解析】宇野の新フリーをどう見るか

     台湾で開かれていたフィギュアスケートの四大陸選手権で、男子の宇野昌磨はショートプログラム(SP)1位、フリー2位で、総合2位に終わった。順位はともかく、五輪を見据えて、4回転サルコーを外すなど構成を変えたフリーの出来はどうだったのか。宇野が出場した過去4大会のデータと比べて分析する。(読売新聞編集委員・三宅宏)

    4回転は前半に2度失敗、後半に2度成功

    • 新しい構成でフリーに挑んだ宇野(2018年1月27日、AP)
      新しい構成でフリーに挑んだ宇野(2018年1月27日、AP)

     前半に2度、後半に2度の4回転を組み込んだ宇野は、いきなりつまずいた。

     冒頭の4回転ループは回転不足になり、続く4回転フリップは回転不足を取られたうえに転倒した。この2度のジャンプで挙げた得点は12.29点止まり(さらに転倒減点1が合計点から引かれる)。優勝した金博洋(中国)は冒頭2度の4回転(ルッツとサルコー)で計28.10点を稼いだから、この時点で大きく差をつけられたといえる。

     宇野は過去4戦を見ても4回転を完全成功したことはなく、今回もできなかった。

     一方、外国勢を見ると、今回の金博洋はSPで2度、フリーで4度の4回転をすべて決めている。1月上旬に行われた全米選手権では、ネーサン・チェン(米)がSPで2度、フリーで5度の4回転に成功した。

     「4回転の申し子」とも呼ばれるこの2人は、ここにきて、出来栄え点も伸ばし始めている。かつては、跳ぶには跳んでも、出来栄えでマイナスをつけられることも目立ったのだが、金、チェンとも、上記のジャンプすべてでプラスの出来栄え点を獲得している(チェンのケースは国際大会ではないので一概に比較できないが)。宇野が4回転に挑む回数は同程度か少ないのだから、4回転の失敗は大打撃になりうる。

     光明は、基礎点が1.1倍になる演技後半のジャンプがすべて成功したことだ。

     こちらも過去4戦ではミスが目立ったのだが、今回は5度のジャンプすべてで10点以上を稼いだ。これはすごい。後半で挽回した分、ジャンプでの合計点は85.42点となり、過去4戦と比べても2番目の高得点にまで回復した。

     後半に集めた3度の連続ジャンプをすべて成功させたことで、スケーティングが、使用曲「トゥーランドット」の盛り上がりにマッチしたことも大きい。主に芸術性・表現力を評価するプログラム構成点にプラスに働く。これは、力になる。

    2018年01月29日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

    おすすめ

    記録は時事 ©IOC 2018 Copyright © JIJI PRESS Ltd. All Rights Reserved.
    OARはロシアからの五輪選手
    日本の獲得メダル 4 5 4
    国別メダル
    1 norノルウェー 14 14 11
    2 gerドイツ 14 10 7
    3 canカナダ 11 8 10
    7 kor韓国 5 8 4
    11 jpn日本 4 5 4

    2/25 17:17

    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP
    プレゼントなど特典が満載! 読売ID登録(無料)はこちら