文字サイズ
    平昌リポート

    ボリュームの多さ、食材の新鮮さが印象的

     平昌(ピョンチャン)オリンピック、パラリンピックの開幕が迫ってきた。オリンピック観戦に行くなら、競技場のある平昌、江陵(カンヌン)だけでなく、少し足を伸ばして観光してみるのもいい。両地域を含む江原道(カンウォンド)のグルメや観光について紹介する。先に、東京・新大久保の韓国料理を紹介したが、現地では、同じ料理でも新大久保とはまた少し違った食べ方や楽しみ方をしていた。(村井利之)

    春川でタッカルビ

     新大久保の韓国料理店ではチーズ入りが人気だったが、元々のタッカルビ(鶏と野菜の炒め物)は江原道の春川(チュンチョン)が本場だ。街の中心部にはタッカルビ・ストリートがあって、その中でもおいしいと評判の「明洞(ミョンドン)1番地」で食べてみた。

     この店では一味と醤油(しょうゆ)で味付けした鶏肉とキャベツやニンジン、ネギを、大きな丸い鉄板で炒める。店員が大きなヘラでキャベツをザクザクと刻みながら手際よく火を通していく。しばらくして鶏肉と野菜に火が通ると完成。サンチュに巻いて食べる。ピリ辛で酒のつまみに合いそうだ。

     周囲の韓国人グループを見渡すと、マッコリや焼酎を飲みながら楽しんでいた。3人分を頼んでしまいボリュームが多いかと思ったが、気が付くときれいに完食していた。

    • 春川名物のマッククス
      春川名物のマッククス

     食べ終わった後は、やはり春川の郷土料理、マッククス(混ぜソバ)も食べてみた。冷たいスープの中に、ソバが盛り付けられている。キュウリや大根などの具には唐辛子入りの辛みそが付けられている。食べる前に、箸で混ぜて食べるのが韓国流。
     混ぜた後に食べて見ると、辛みは感じず、すっきりした味わいだった。タッカルビの濃い目の味付けの後に食べるには、ちょうど良い。好みで酢やカラシを混ぜて食べてもおいしいという。


    平昌でオサンプルコギ

    • 平昌で食べたオサンプルコギ。付け合せも盛りだくさん
      平昌で食べたオサンプルコギ。付け合せも盛りだくさん

     平昌では、街中にあった街道沿いの大衆食堂に入ってみた。入り口には日本語、韓国語、英語、中国語でメニューが表示されていた。新大久保でも頼んだオサンプルコギ(イカと豚肉の炒め物)を頼んでみる。アルミホイルを表面に敷いた鉄板には、辛みそで味付けされたイカと豚肉、ニンニクが入る。付け合わせの小皿にはシイタケやジャガイモ、のり巻きなどが並ぶ。ここもボリュームたっぷりだ。

     それほど辛くなく、ピリ辛な程度。付け合せで箸を休めながら、またオサンプルコギを食べる。オサンプルコギの具材をサンチュで巻いて、好みで辛味噌を付けながら食べるのがおすすめという。

     新大久保では単品で注文して少し辛めに感じたが、平昌では付け合せの種類が色々とあり、楽しめながら食べられた。平昌は標高700メートルほどの高原地帯だが、海岸までは車で40分程度と近い。食材のイカも新鮮に感じられた。

    江陵の草堂でチョダンスンドゥブ

    • 江陵・草堂のチョダンスンドゥブ
      江陵・草堂のチョダンスンドゥブ

     平昌から海岸部の江陵まで移動した。スケートなど氷上競技施設が集まるオリンピックパークから、車で10分ほどの場所に、草堂(チョダン)はある。海水のにがりを使った伝統製法の豆腐を使った「チョダンスンドゥブ」を食べられる地域として有名とのことだったので、行ってみた。

     草堂地区を貫く街道には、江陵市のシンボルツリーである松が並木になっている。地区の入り口近くにある一軒のお店に入る。店名は日本語でいうと「松屋」とのことだった。

     店内には日本語メニューも掲示されていた。さっそく注文してみる。日本でいう、おぼろ豆腐のような感じで、薄いスープの中に大きな豆腐が浮かんでいた。薬味と醤油を入れて、豆腐を崩しながら食べる。

     韓国人客は、ご飯を豆腐の器の中に入れて一緒に食べる人もいた。味付けのあっさりした豆腐料理なので、素材を楽しむような食べ方がよいのだろうが、正直、豆腐の微妙な味の違いまでは分からなかった。濃い味付けの料理に胃が疲れたら、食べてみるのもいいかもしれない。

     なお、ここでも新大久保同様に、辛い豆腐鍋も注文できるので、好みに合わせて食べてみてもいいだろう。

    江陵のオリンピックパークのすぐ近くには観光地も

    • 安木のコーヒーストリート。海を臨んでコーヒー専門店が軒を連ねる
      安木のコーヒーストリート。海を臨んでコーヒー専門店が軒を連ねる

     一夜明け、オリンピックパークから車で5分ほどの所にある鏡浦湖(キョンポホ)に向かう。
     その湖畔には湖を望む小高い丘(鏡浦台)があり、景勝地として有名だ。近辺には蓄音機の博物館もある。湖の対岸には、昨日行った草堂地区もあり、湖一帯が観光地としてにぎわっている感じだった。

    • 真っ黒な生地が特徴的な、イカスミ入りのサンドイッチ(手前)。コーヒーとよく合っていた
      真っ黒な生地が特徴的な、イカスミ入りのサンドイッチ(手前)。コーヒーとよく合っていた

     湖の先はすぐに海岸になっており、夏は海水浴客でにぎわう。海岸線沿いを車で10分ほど行くと、安木(アンモク)のコーヒーストリートに出た。

     海岸線沿いの道路には、その名の通り、コーヒー専門店が30店ほど立ち並んでおり、店内から海を眺めながらコーヒーを楽しめる。昼が近かったので、一軒のカフェに入り、コーヒーとパニーニ、イカスミ入りサンドイッチなどを頼んでみた。

     3階建てのカフェは、海に向かって大きな窓が設置され開放的な雰囲気だ。頼んだコーヒーを飲んでみる。それほどコーヒーに詳しいわけではないが、スッキリとして飲みやすい味だった。続いてパン。見た目で特徴的なのは、真っ黒な生地でできたイカスミ入りサンドイッチ。他のパニーニ、クロワッサンもそれぞれおいしく、コーヒーによく合っていた。

    ◇ ◇ ◇

     新大久保で食べる韓国料理と、現地で食べる韓国料理を食べ比べてみると、試した中では、本場の料理は思いのほか辛くなかったことが自分には良かった。食材のボリュームは、どの店もたっぷりで、鮮度も新鮮だったように思う。せっかくオリンピック、パラリンピックで韓国を訪れるなら、いろいろと食べ歩いたり、近辺の観光地を訪れてみたりするのも楽しいだろう。

    2018年02月08日 15時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

    おすすめ

    記録は時事 ©IOC 2018 Copyright © JIJI PRESS Ltd. All Rights Reserved.
    OARはロシアからの五輪選手
    日本の獲得メダル 4 5 4
    国別メダル
    1 norノルウェー 14 14 11
    2 gerドイツ 14 10 7
    3 canカナダ 11 8 10
    7 kor韓国 5 8 4
    11 jpn日本 4 5 4

    2/25 17:17

    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP
    プレゼントなど特典が満載! 読売ID登録(無料)はこちら