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    フィギュアスケート

    【五輪女子フリー解析】宮原、「ノーミス」の演技で健闘の4位

     23日に行われた平昌五輪のフィギュアスケート女子フリーで、宮原知子は自己最高をたたき出す会心の演技を見せた。ショートプログラム(SP)と合わせた合計点も自己ベスト。それでも、フリー、総合成績とも4位で、表彰台には届かなかった。3位のケイトリン・オズモンド(カナダ)との違いはどこにあるのか。データで分析する。

    (読売新聞編集委員・三宅宏)

    宮原は「ノーミス」の演技だった

    • フィギュアスケート女子フリーで演技する宮原知子(23日、韓国・江陵で)=守谷遼平撮影
      フィギュアスケート女子フリーで演技する宮原知子(23日、韓国・江陵で)=守谷遼平撮影

     「ミス・パーフェクト」の異名にふさわしく、宮原は失敗をしなかった。

     今季はジャンプの回転不足に悩まされてきたが、SPに続いて、ひとつも指摘を受けなかった。7度のジャンプは、すべて出来映え点がプラス評価。ステップと3度のスピンはすべて最高難度のレベル4。宮原が演じた全部で12個の要素に、マイナスをつけたジャッジ(9人)は1人もいなかった。

     主に表現力と芸術性をみるプログラム構成点は、「演技表現実行力」と「音楽の解釈」で9点台に乗せた。これは、SPと同じ。演技内容からして、もう少し評価されてもいいような気もするが、最終組の一番滑走ということが影響したのかもしれない。


    オズモンドはプログラム構成点も高かった

     オズモンドを見てみよう。

     3番目のジャンプになる3回転ルッツで「正しくないエッジの使用(軽度)」を取られ、さらに着氷に失敗した。出来栄え点は、-1.40点をつけられた。

     ただ、その他のジャンプは雄大で、ジャッジはそこを評価したようだ。

     オズモンドが7度のジャンプで得た出来栄え点の合計は7.51点。宮原は5.87点。オズモンドにはマイナスの出来栄え点があり、宮原は全部がプラスだったのに、なぜ、こうした差がついたかというと、個々のジャンプでオズモンドがより高い出来栄え点を得たからだ。

     3回転-3回転の連続ジャンプを比べてみる。

     出来栄え点は、オズモンドが+1.90点で、宮原が+1.00点。組み合わせはオズモンドがフリップ-トウループ(基礎点9.60点)、宮原がルッツ-トウループ(基礎点10.30点)で、難度の高い宮原のほうが基礎点が高いのだが、合計点となると、オズモンド11.50点、宮原11.30点で逆転されてしまう。

     こうしたこともあり、ジャンプ全体の基礎点は宮原のほうが高かったのに、出来栄え点を含めたジャンプでの得点では、オズモンド54.03点、宮原53.41点で逆転されてしまった。

     オズモンドは、プログラム構成点でも、金メダルのアリーナ・ザギトワ=ロシアからの五輪選手(OAR)=、演技力に定評のあるカロリナ・コストナー(イタリア)と互角の勝負をした。オズモンド75.65点で、宮原71.24点。思った以上に差を付けられ、SPで2.93点だった差は、総合点で8.64点にまで広がってしまった。

     惜しくもメダルには届かなかったが、強豪がひしめく中、宮原の4位は立派な成績だ。宮原が「いま出来ることを成し遂げた」という事実は、大舞台で自己ベストを出せたことで証明されている。



    2018年02月23日 17時36分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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    記録は時事 ©IOC 2018 Copyright © JIJI PRESS Ltd. All Rights Reserved.
    OARはロシアからの五輪選手
    日本の獲得メダル 4 5 4
    国別メダル
    1 norノルウェー 14 14 11
    2 gerドイツ 14 10 7
    3 canカナダ 11 8 10
    7 kor韓国 5 8 4
    11 jpn日本 4 5 4

    2/25 17:17

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