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    菜那「気持ち一つ」世界一の連係輝く…追い抜き

    • スピードスケート女子団体追い抜きで金メダルを獲得し、セレモニーでそろってジャンプして喜ぶ(左から)菊池彩花、佐藤綾乃、高木美帆、高木菜那の4選手(21日、韓国・江陵で)=守谷遼平撮影
      スピードスケート女子団体追い抜きで金メダルを獲得し、セレモニーでそろってジャンプして喜ぶ(左から)菊池彩花、佐藤綾乃、高木美帆、高木菜那の4選手(21日、韓国・江陵で)=守谷遼平撮影

     【江陵カンヌン=石坂麻子、広瀬誠】21日の平昌ピョンチャン五輪スピードスケートの女子団体追い抜きで、日本が五輪新記録で金メダルに輝いた。

     共同生活で育んだ4人のチームワークで、個の力では上回るオランダに勝利した。高木美帆選手(23)は個人種目の「銀」「銅」に続き、3色のメダルがそろった。

     「このチーム、この大会で勝ちたいという気持ちだけで走った」。美帆選手は勝利後、そう思いを語った。表彰台に手をつないで並んだ4人の笑顔には、達成感があふれていた。

     江陵オーバルで行われた決勝の相手は、出場メンバー3人とも個人種目メダリストの強豪オランダ。日本は高木美帆、姉の菜那(25)、佐藤綾乃(21)の3選手で臨み、準決勝に出場した菊池彩花選手(30)は控えに回った。

     レース前に円陣を組んだという日本。オランダとの決勝は、一進一退の攻防が続いた。日本は3選手の一糸乱れぬ美しい隊列でレースを展開した。中盤はオランダにリードを許したが、終盤にエースの美帆選手が引っ張って猛追。抜群のチーム力で、オランダに完勝した。

     勝利の瞬間、リンク上で肩を組み、喜びを分かち合った3選手。菊池選手も加わり、日の丸を持って、ウィニングランをした。

     競技後、菜那選手は「みんなの気持ちが一つになった」と振り返り、菊池選手は「私のスケート人生で最高の一日」と喜びを表現。今までにないほどの緊張をしたという最年少の佐藤選手は「先輩たちに感謝の気持ちでいっぱい」とほっとした表情を浮かべた。

     観客席では、家族らが喜びを爆発させた。佐藤選手の父文則さん(49)はうちわを壊してしまうほどの興奮ぶり。「娘が金メダリストになるなんてまだ実感がわかない」と話した。菊池選手の妹でショートトラックの純礼すみれ選手(22)は「チームのみんなが一つになっているのが格好良くて、感動した」と話した。

     団体追い抜きは3人が交代して先頭を滑り、最後尾の選手のタイムが記録になる。連係が強みの日本は今シーズンだけで3回、世界記録を塗り替えた。

     「ナショナルチーム」構想の下、メンバー4人は1年365日のほとんどの期間、合宿所などで共同生活を送ってきた。美帆選手は「特別なことはしていないが、一緒に過ごすだけで刺激し合える」という。

     化粧やネイル、おしゃれの話をしたり、息抜きに一緒に街に繰り出したりすることもある。4人は互いに「何でも言い合える関係」(菜那選手)だ。

     共同生活では「フリースタイル」だが、競技では自然と一つにまとまる。最年長の菊池選手は「最初は年上として、頑張っちゃって空回りしたこともあったけど、自然体でいることが一番いいと気づいた」という。

     五輪に向けたチームのモットーは「覚悟を決める」。五輪の舞台で、4人の思いは一つになった。

    2018年02月22日 08時05分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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    日程・結果

    • メダル確定日
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    8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    注目選手

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    OARはロシアからの五輪選手
    日本の獲得メダル 4 5 4
    国別メダル
    1 norノルウェー 14 14 11
    2 gerドイツ 14 10 7
    3 canカナダ 11 8 10
    7 kor韓国 5 8 4
    11 jpn日本 4 5 4

    2/25 17:17

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