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大阪府立北摂つばさ高3年 豊田龍之介さん

「できること」を懸命に

 大阪府立北摂つばさ高校(茨木市)では、生徒や教師、保護者、地域住民らが4月下旬にNPO団体「がんばろう!つばさネットワーク」をつくり、被災地でのボランティア活動などを行っています。

 先月初めには、ゴールデンウイークを利用して、生徒29人を含む約40人が4日間の日程で宮城県気仙沼市を訪れました。同高3年、豊田龍之介さん(17)=写真=は生徒たちのまとめ役を務めました。

 市街地の広範囲が水没した同市では、あちこちに漁船が転がり、街は廃虚のようだったといいます。生徒らは掃除を手伝おうと、避難所に行きました。豊田さんは「被災者が寝起きする場所に立ち入ってもいいのだろうか」と戸惑いましたが、70歳くらいの女性に「遠くからよく来てくれた」と感謝され、「自分たちにできることをしよう」と思い直したそうです。

 泥に覆われた公園では、地元の住民と一緒に重油を含んだヘドロを土のう袋に詰めました。3時間も作業すると、腰や肩が痛くなりましたが、ヘドロはきれいに取り除けました。

宮城県気仙沼市の公園でヘドロを取り除く豊田さん(左)(5月4日、府立北摂つばさ高校提供)

 気仙沼高校も訪ねました。学校はまだ再開していなかった時期で、部活動中の生徒約20人と菓子を食べながらおしゃべりをしました。「家を流され、何もかもなくなってしまった」と話す生徒もいました。豊田さんは「普通に生活できるのが、どれほど幸せなことか気づいた」と言います。

 同ネットワークは8月初めに同高の生徒約10人を招き、茨木市内でホームステイしてもらう予定です。「大阪の街で心から笑ってもらえるような企画を考えたい」。豊田さんは再会を心待ちにしています。

2011年6月10日  読売新聞)
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