女子マラソン、暑さと粘りでメダルのチャンス…第9日
期待の女子マラソンランナーたち、メダルに届くか
第8日、ようやく、スタンドは満員となった。きょう第9日にフィナーレを迎えるが、閉会式も行われる夜の部に日本選手の出場がゼロとなってしまった。
1600メートルリレーにその期待がかかったのだが、第8日の予選で惜しくも、通過できなかった。エース格の金丸祐三(法大)が400メートル予選で肉離れを起こして出られなかったことが響いた。1600メートルリレー決勝に日本が出ていれば、第8日と同じような盛り上がりが期待できたのだが、残念。
朝7時には、女子マラソンのスタートが切られる。91年の東京大会以来、金2個、メダル合計8個と、日本が最も多くメダルを取ってきた種目であり、今回は大阪の蒸し暑さという後押し材料もある。
今回の女子マラソン日本代表5人の特徴は、粘り。
01年エドモントン大会銀メダルの実績を持つ土佐礼子(三井住友海上)の粘りには、すでに定評がある。唯一人、若手といえる原裕美子(京セラ)は、積極的に前に出て、これも粘っていくタイプ。小崎まり(ノーリツ)は、ちょっとタイプは違い、いったん先頭集団から離されながら、生き返り、再び順位を上げていく選手。これも、粘りと表現できるだろう。嶋原清子(セカンドウィンド)も、橋本康子(セガサミー)もスタミナ型、粘りで代表の座をつかんだ。
すなわち、この時期の大阪の気象条件で、持ち味が生きるタイプ。それゆえ、5人とも8位以内入賞の確率は、低くない。単なる入賞ではなく、メダルまでいけるかが、勝負。
(陸上ライター・石井 信)
(2007年9月2日 読売新聞)
| 著者プロフィール |

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石井 信 いしい・まこと
陸上ライター。著書に「瀬古利彦の42.195km」(講談社)、「ゆっくり走れば速くなる」(ランナーズ社)、「小出義雄のマラソンでたらめ理論」(ベースボールマガジン社)など。報知新聞社、ベースボールマガジン社勤務を経て、フリーに。2007年より、インターネット上で、陸上選手・陸上好きのためのSNS「アスレティック・オン」を主宰。1950年、札幌市生まれ。
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