栗林公園 小舟クルーズ
「大名気分」7月から池遊覧
県は7月から、国の特別名勝・栗林公園(高松市)の池に遊覧する小舟を初めて浮かべる。さおで進む6人乗りの木造で、大名の舟遊びの風情と庭園美を満喫してもらう趣向だ。
フランスの日本旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で、県内では唯一「訪れる価値のある場所」として三つ星を獲得するなど海外でも評価が高い同公園だが、来園者数は近年、伸び悩んでいる。県は魅力アップの切り札の一つとしてPRする考えだ。
遊覧コースは、公園内に六つある池のうち、江戸期に回遊型庭園として築かれた南庭で最大の南湖(なんこ)(広さ約7900平方メートル)を巡る約450メートル。歴代藩主に愛された茶室「掬月(きくげつ)亭」や園内で最も大きい橋「偃月(えんげつ)橋」などの湖上からの眺めが見どころだ。秋には南岸に位置する「楓岸(ふうがん)」の紅葉も楽しめる。
公園を描いた江戸期の絵図に舟が描かれており、歴代藩主も同様に四季折々の風景を湖上から楽しんだとされる。県は誘客の起爆剤にと、全国の主な大名公園では前例のない遊覧用の舟の運航を企画。舟の建造費と船頭3人程度の人件費として1075万円を2012年度の予算案に計上した。利用料は一般600円(小中学生300円)で、年中無休で運航する予定だ。
同公園の入園者は瀬戸大橋の開通効果で1988年度に過去最高の238万人を記録したが、2010年度は4分の1の56万人に減少している。
県観光振興課では「お殿様気分で普段とは違った角度から庭園美を楽しんでほしい」。さらに魅力を高めるため、普段公園を手入れしている庭師によるガイドツアーの実施も検討する。(小野隆明)
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