懐かしくユーモラスな作品群
冷夏、豪雨、台風、そして厳しい残暑と異常ずくめのこの夏でした。応募が減るのではと心配しましたが、海外を含め3211点が寄せられました。
審査員の評価が高かったのが、五十嵐さんの「俺たちゃー相棒」。秋田県西木村のお盆の習わしで、親せきが墓前に酒やごちそうを持ち寄り、先祖の供養をします。日本の原風景を見る思いです。
森屋さんの「妻も娘もやはり魔女」は、旅先でのちょっとしたアイデアから生まれました。三原山登山の途中、つえをホウキに見立てて家族に飛んでもらい、楽しい作品になりました。奥さんの姿が魔女をほうふつとさせ、思わず噴き出してしまいました。
西池さんの「2003・7・27」。例年なら海水浴客でいっぱいの海岸は、閑散としています。時間を持て余した人を中央に配した構図で、冷夏を象徴した写真となりました。
夏の主役は子供たち。三島さんの「楽しいプール」は保育園児の一瞬の表情をよくとらえています。関口さんの「わぁーい楽しいー」からは子供たちの歓声が聞こえてきそう。西山さんの「夏の思い出」は何気ない写真のようですが、懐かしさを感じさせ心に残ります。
中川原さんの「のびのび体操」は体操をする先生と子供、靴が気になる園児の対比が面白くユーモラスです。大栗さんの「どろんこ遊び」はパノラマサイズを縦にうまく使っています。女の子とペンギンをシルエットでとらえた才脇さんの「ふれあい」は、ペンギンが餌をもらっているような錯覚に陥ってしまいます。
祭りをテーマに、唯一、選ばれた竹本さんの「火まつり」。男衆の顔をアップで狙ったアングルにベテランぶりがうかがえます。浅見さんの「今日から家族」は、初顔合わせの瞬間を狙いすました1枚です。
いたずらが過ぎたのでしょうか、親から「メッ」としかられるマントヒヒの子。宮田さんの「ごめんなさい」は、撮影が難しい動物の一瞬のしぐさを切り取った傑作です。
次回のファミリー「秋」の締め切りは、11月20日です。たくさんの応募をお待ちしています。
写真部専任次長(西部)岡部 浩二
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