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よみうり写真大賞 第29回受賞作品 第28回受賞作品へ
第29回よみうり写真大賞 2007年 一般の部「ゆかいな仲間」
大賞 「鉄人先生と子供たち」長崎県五島市で
江口 孝一(59)同県佐世保市瀬戸越町
35ミリ一眼レフ、80〜400ミリ、絞り優先オートF5・6、ネガフィルム

炎天下五時間

 手応えはあったが、受賞の知らせに「まさか自分が」と驚くばかり。「何かに打ち込んでいる人の表情は魅力的。選手と、一緒に走っていた子どもたちに感謝したい」と声を弾ませた。

 長崎県五島市で昨年6月に開かれたトライアスロンレースでの一コマ。出場経験のある会社の同僚に話を聞き、「撮ってみたい」と興味がわいた。当日はゴールテープの後方でカメラを構え、炎天下で選手らを5時間にわたって狙い、シャッターを切り続けた。

 本格的に写真を始めたのは6年前。高校生活最後の運動会に出る二男を撮影したのがきっかけだった。「撮れば撮るほど、もっといい写真が欲しくなる。見る人の琴線に触れるような一枚を狙いたい」と意欲を見せた。

選評 立松 和平氏 元気・明るさ伝わる

 テーマの「ゆかいな仲間」に沿うような家族や地域コミュニティーの絆(きずな)は、日常にありふれている。だからこそ、どう場面を切り取るかが難しい。入賞した作品は、被写体が元気で明るい表情のものが多かった。

 大賞の「鉄人先生と子供たち」は、望遠レンズで撮影したため、迫力が少し失われたが、先生と子供の明るい表情が、その短所を補って余りあるものだった。先生の活躍を喜び、得意げな子供の気持ちが伝わって来るし、先生と教え子の強いつながりも想像できた。

 泳ぎ疲れた犬が人の背中に乗るという絶妙なタイミングをとらえたのが、1席の「わんマンショー」。空と海中の光量も十分でうまい。組み写真の「海から来た花嫁」は、漁船に乗って結婚式をする花婿・花嫁の表情の良さに加え、それをサポートする仲間という設定がいい。

 2席は、バラエティーに富んだ作品がそろった。「心はシンクロ」は記念写真のようだが、年齢が違う5人の笑顔に惹(ひ)かれた。「よく撮るのだぞ〜」は、犬のたたずまいと熱心な子供の様子がおもしろい。「落葉遊び」は、被写体に寄りワイド撮影で迫力を出した。

【一般の部「ゆかいな仲間」】入選者(敬称略)

佐々木義盛(北海道)、太田信子(岩手)、山田頴男(宮城)、三浦民雄(山形)、満山勝己(福島)、野坂茉莉絵(千葉)、舟越芳弘(東京)、千葉富夫(神奈川)、長谷川重光(新潟)、望月大介(静岡)、西保(三重)、三谷末男(京都)、飴本哲也(兵庫)、大西将文(同)、亀田恭一(和歌山)、鳥越修(広島)、一冨忠(福岡)、新垣辰雄(沖縄)

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