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第31回よみうり写真大賞ファミリー部門冬の部優秀賞には、感動・驚き・かわいさに加え、さまざまな「写真の狙い」がありました。
「胸が熱くなって」。阿蘇和夫さん(80)は、山形県鶴岡市の出羽三山神社を歩く老夫婦を見たときに感じました。多くの人で混雑する大みそかの夜を避けて、毎年午後の遅い時間にお参りしているとのこと。雪かき道具と歩行器具を組み合わせたもので体を支えるおじいさんを、つえをついてひもで引っ張るおばあさん。一歩一歩足を進める姿から夫婦の愛情が伝わります。
「左からも顔が出てきた時は驚きました」。金枝稲男さん(61)が公園で飼い主の上着のポケットから顔を出している犬を撮っていたところ、左からもう一匹が顔を出したそうです。
「いかにシャボン玉らしくなく見せるかを考えました」と撮影の意図を語るのは高橋可成さん(55)。虹のような色が光の角度で変わるので、一番いい所を探し、シャボン玉が放つ光の美しさを表現しました。
「ファインダーをのぞいたらおもしろかった」。小学6年生の豊嶋七帆さん(12)は、たこ揚げに行き、左手でたこの糸を持ちながら、デジタル一眼レフカメラのファインダーをのぞいてそう感じました。愛犬、お母さんが画面の中でうまくまとまり、視角が新鮮です。
「農家なので、畑など一般家庭にはない状況で撮るようにしています」。津田乃梨子さん(28)は、ニンジンの出荷作業中、もうすぐ1歳のおいを携帯カメラでパチリ。ニンジンに埋もれてご機嫌です。
「うまく撮ろうとは思っていません。機嫌がいい時に、かわいい顔をしているなと思った時にシャッターを切ります」と子どもを撮るときのコツを話してくれたのは堀川由美子さん(28)。家族以外に誰もいない温泉に入る3歳の我が子を撮りました。撮りためたアルバムは5冊になるそうです。
石川厚志さん(46)は、絵を見て思いついた詩の朗読を始めた4歳の娘を、組み写真で表現しました。それぞれに少女の純粋さが表現されています。自然に写真を撮り、「組み写真にして、後でストーリーを見いだす」楽しみがあります。
太田信子さん(65)は、客席最前列で床に寝転んで撮りました。こちらをのぞき込む少年たちも、そんな太田さんの姿に興味津々だったのかもしれません。
角南鎮郎さん(67)の作品は岡山後楽園で飼育されているタンチョウが、飼育員に促されて飛び立つ瞬間です。カメラポジションが最高でした。

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