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    第36回

    高校生部門

    【大賞】 「少年」

    山本紗代(17) 和歌山県立神島高2年

    【ツイート60】
     中学最後の夏休みを満喫する彼ら。私がカメラを持っていなかったら、きっと話すことはなかった。レンズを通して見た彼らの笑顔は輝いていた。

    【1席】 「うた」

    稲村凜(16) 北海道岩見沢高等養護学校1年

    【ツイート60】
     いつでも、どこでも、どんなことがあっても、うたえるきみってスゴイ!これからもうたっていけよ!!

    【1席】 「last summer heroine」

    坂口美波(18) 山口県立下松高3年

    【ツイート60】
     高校最後の夏の中を少女は駈ける。纏った制服もそのままに彼女は海へと飛び込んだ。晴れ渡る空の下に彼女の笑顔がはじける。

    【1席】 「かくれんぼ」

    銘苅紗弥香(17) 沖縄県立那覇工高2年

    【ツイート60】
     この写真は公園で遊んでいる女の子を撮ったものです。ちょっといたずらっぽい顔がかわいいな、と思ったので撮りました。

    【2席】 「退屈」

    岡部真央(17) 大阪府立港南造形高2年

    【ツイート60】
     少女は繰り返される毎日に退屈していた。いつもと同じ毎日に、なにか物足りない気持ちにひたっているような表情に惹かれて…。

    【2席】 「Beginning the end」

    近藤冴夏(18) 山口県立下松高3年

    【ツイート60】
     最後の春によぎる不安。”来年の今頃、私は何をしている?” だけど・・。終わりはきっと始まりの春だから…。

    【2席】 「ヤギVS人」

    藤橋亜衣子(16) 新潟県立十日町総合高2年

    【ツイート60】
     おじいちゃんとおばあちゃんは、いつもやんちゃなヤギに手を焼いています。今日もヤギと2人の戦いは続きます。

    選評 「今」を切り取る才能 山本一力

     彼らより、わたしは何年も長く生きてきたし、苦しい物も見てきたはずだ。しかし、それをはるかに超えた瞬間を彼らは写真に切り取っている。躍動感と強さ、感性の新鮮味。

     「今」を、まさに今切り取っているのと、年を経て「あの頃」を振り返るのとでは全く違う。「今」と「あの頃」は、似て非なるものだ。まっすぐな若さについつい言ってしまう「能書き」も、その真っただ中にいる彼らからしてみれば、陳腐なものにしかすぎなくなるだろう。彼らの才能に羨望を覚えた。

     大賞作品は、被写体との距離感が見事だ。小説でも同じことが言える。題材を大事にはするが、それが過ぎるとかえって見えなくなってしまう。距離感があるからこそ、強く訴えてくる力が生まれてくる。しかしまた、分別を積まないとそれは保てないはず。写真に出ているその分別は、天賦のものなのだろうか。これからの成長が楽しみだ。

     思春期を写真に残して生きて行けることは実に素晴らしい。まっすぐな思いを受け止められるか、大人の器量も問われる。いいものを見せてもらった。

     

    2015年01月27日 10時12分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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