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    第36回

    ニュース&ドキュメンタリー部門

    【大賞】「御嶽山噴火 逃げる登山者」

    黒野智文(25) 愛知県幸田町

    【1席】「鍋をかぶって下山」

    中根佳祐(25) 愛知県幸田町

    【1席】「宝石サンゴに群がる50隻」

    冨田マスオ(47) 東京都小笠原村

    【2席】「牛のよう・・・巨大マンボウ」

    松井 ( はじめ ) (25) 北海道函館市

    【2席】「惨劇の雛祭り」

    北川隆司(50) 岡山県総社市

    【2席】「甲府市 大雪の記録」

    米倉千冬(24) 川崎市

    選評 地球の変動捉えた 今岡昌子

     昨年は火山の噴火や異常気象、密漁による自然破壊など、地球の変動をまざまざと感じ、考える年だった。

     登山中の噴火という衝撃的な出来事に遭遇し、被災した人たちによって撮られた写真は、火山の脅威を日本中に伝えた。迫り来る噴煙が自身を覆うわずかな時間に撮られた大賞の写真は、客観的事実を伝えて迫真に満ちていた。1席の、山小屋に避難し頭に鍋をかぶって下山する人の姿からは、人々の命がどのように守られたのか、出来事の細部が伝わってきた。

     「宝石サンゴに群がる50隻」は、一獲千金を狙って希少な赤サンゴを根こそぎさらうという、密漁による取り返しのつかない環境破壊を、写真という形にしていち早く世間に伝えた。暗たんたる事実が、暗い色調によってより強調された。

     予期せぬ豪雪に見舞われた山梨県で、孤立した住民自らが撮影し、コメントとともに提供された組み写真は、閉ざされた街と外界をつなぐ重要なパイプとなった。海水温や潮流の変化など、環境の変化を示唆するかのように出現した巨大なマンボウは、驚きを持って撮影された。

     かつて何があったのか――。時間を止めて、写真を見つめ返すことで、地球や人間を改めて考え直すきっかけとなる。

     

    2015年01月27日 10時24分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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