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    第37回

    総評 どう感じ表現するか・・・田沼武能

     撮影時まだ13才だ。一人の少年の極めて冷静な視線に心底驚いた。

     突然の噴火。避難しながら噴火を撮り続ける一方、彼は避難する人たちにもその目を向けていた。その視点こそ報道取材の根本だろう。彼の写真で全体像が見えた。

     「報道」に対する撮影者の意識。ニュース&ドキュメンタリー部門では、それを強く感じた。

     テーマ部門やファミリー部門では、人物から風景まで、各自の「感動」を実にうまく表現した作品が審査委員の心をつかんだ。

     高校生部門では、他者と自分という構図の中で、自分たちの「今」を大人のマネではなく、自らの感性で撮っている点が目を引いた。

     写真は写ることが当たり前になり、何をどう感じて表現するか、それが今後重要な要素だ。

    審査委員
    今岡昌子、田沼武能、三好和義(以上写真家)
    山本一力(作家)
    秋山哲也(読売新聞東京本社写真部長)、土屋功(大阪本社写真部長)、山岸直子(西部本社写真部長)

     第37回よみうり写真大賞(主催・読売新聞社、協賛・ニコンイメージングジャパン)のニュース&ドキュメンタリー、テーマ、高校生、小中学生、ファミリーの5部門の受賞作が決まった。ニュース写真と応募作品合わせて総数約3万点。表彰式は23日に読売新聞東京本社で。入賞作品は3月25日の東京を最初に、大阪、福岡で巡回展示される。(敬称略)

     

    3会場で発表展   東京・大阪・福岡
    ◆富士フイルムフォトサロン
    【東京】
     3月25日(金)~31日(木)東京都港区赤坂9の7の3フジフイルム スクエア(電)03・6271・3351
    【大阪】
     4月8日(金)~14日(木)大阪市中央区本町2の5の7大阪丸紅ビル1F(電)06・6205・8000
    【福岡】
     4月29日(金)~5月11日(水)5月5日(祝)は休館 福岡市博多区住吉3の1の1富士フイルムビル1F(電)092・510・4803
    2016年02月23日 14時24分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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