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    第37回

    ニュース&ドキュメンタリー部門

    【大賞】「爆発、迫る噴煙」(2015年5月29日、鹿児島県・口永良部島で)

    二神遼(14) 鹿児島市

    【1席】「住宅街に小型機墜落」(2015年7月26日、東京都調布市で)

    齊藤亀三(68) 調布市

    【1席】「ネパール地震 寺院倒壊の瞬間」(2015年4月25日、ネパール・バクタプルで)

    岡崎洋(66) 愛知県刈谷市

    【2席】「豪雨の爪痕」(2015年9月15日、 茨城県常総市で)

    石井清治(81) 千葉県柏市

    【2席】「鬼怒川で建物傾く」(2015年9月10日、栃木県日光市で)

    岡本崇(36) 日光市

    【2席】「スーパームーン飛行機飛来」(2015年9月28日、東京都日野市で)

    堀田信之(72) 東京都日野市

    選評 100万の言葉に勝る 山本一力

     口永良部島の噴火をとらえた写真は、「100万の言葉よりも1枚の写真」の典型である。人の心を打つのは説明ではなく、描写だ。鋭い描写を見せられたら、余計な言葉はいらない。あとは見る人それぞれが、想像することができる。

     撮影した中学生は、火山の噴火という事実に直面しながらも、物おじせずに真正面から見据えた。決して礼賛することはできないが、彼が恐怖の壁を越えてくれたことで、見る者の心を打つ写真となった。若くても、国の天然記念物エラブオオコウモリなどの生態観察を通じ、自然全般とのつきあうタイミングや間合いをよく心得ていた。日常の中に写真が同居していたので、噴火の瞬間に直面しても、自然を切り取る延長線上の行為として、写真撮影を続けたのだろう。

     災害や事件の現場との距離感を、身の回りの中で保っている人が、入選作のような瞬間の写真を、ものにできるのであろう。

     

    2016年02月23日 14時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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