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    第37回

    高校生部門

    【大賞】 「サクラサク」

    藤田麻友(17)静岡県立磐田南高校2年

    【ツイート60】

     この日をずっと待っていた。指先にできたペンダコ。涙で滲んだ文字。この瞬間すべてがむくわれ――サクラサク。

    【1席】 「揺らぎ」

    池永彩乃(15)和歌山県立神島高校1年

    【ツイート60】

     ある一人の少年が冷たい水の世界にふれ、好奇心をもち、水を得た魚のように、その世界にのめり込んでいった。

    【1席】 「儚(はかな)し」

    牟田実穂(18)熊本・八代白百合学園高校3年

    【ツイート60】

     “散る桜 残る桜も 散る桜”。等しくやがて死を迎える運命を秘めている。どれほど奇麗に咲いてもいずれは散ってしまう、儚い生命。

    【1席】 「家族の絆」

    鈴木芯(18)福井県立丹生高校3年

    【ツイート60】

     フィリピンのスラム街で生きる様々な家族と出会いました。写真に撮ることを通して、家族の愛を知ることができました。

    【2席】 「早くとってよ!」

    中島楓(16)新潟県立六日町高校1年

    【ツイート60】

     「たくさんのカメラマンに囲まれて、もううんざり!」という思いが、レンズを通してひしひしと伝わってきました。

    【2席】 「あなたは誰?」

    榎島沙織(15)愛知県立津島東高校1年

    【ツイート60】

     初めて1対1のポートレートを撮りました。元気な彼女の一瞬を撮るのは大変でしたが、彼女との距離を一気に縮めることができました。

    【2席】 「未完」

    森弘麻友(18)山口県立下松高校3年

    【ツイート60】

     彼女に魅かれ、カメラを向け続けて2年。まだ、彼女の魅力の全てを写しきれてはいない。きっと私は、彼女を撮るのを止められない。

    新鮮な目線 選評 三好和義

     若々しい目線の作品が並んだ。正統で力強い作品が最上位になったが、若い人しか撮れない、新鮮で斬新な写真も選ばれた。

     大賞の「サクラサク」は、撮影者も同じ体験をしているからこそ、感情移入がダイレクトにできたのだろう。的確なフレーミングとリアルな肌の質感で、感動をうまく表現している。

     1席の「揺らぎ」は、アングルの面白さが際だった。水の質感を生かし切り、シャッターチャンスや動きを的確に捉えた撮影技術も素晴らしい。「家族の絆」は、コミュニケーションを取りながら広角レンズで撮影して迫力がある。写真に対して真剣に取り組む撮影者の姿勢が、その優しいまなざしとともに伝わり、見る人の心を打つ。「儚し」は、心象風景を試行錯誤しながら切り取っている。不思議な世界観を表した3枚の写真には、小説のようなストーリーの広がりがあった。

     2席の「あなたは誰?」は、教室で作った斬新な世界だ。はじける面白さが画面から飛び出てきて、作品を作ろうとする意気込みを感じる。「早くとってよ!」は、女の子の複雑な表情をうまく捉えた。周囲の人たちを含めたフレーミングで生活感もあり、ほほ笑ましい作品になっている。「未完」は奇抜なアングルの作品だが、モデルとの深い信頼関係がそこにあり、自然な表情は、見ている人を幸せにする。

     レベルの高いデジタルカメラの技術を生かし、高校生ならではの感性が、キラキラと光っていた。

     

    高校生部門 入選作品こちら
    高校生部門 佳作作品こちら

    2016年02月23日 14時10分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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