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    小池代表辞任に若狭氏「つらく悲しく歯がゆい」

     「日本をリセットする」として、希望の党を設立した小池都知事が14日、同党の代表を辞任した。

     衆院選で、希望は都内25の小選挙区のうち23選挙区で公認候補を擁立したものの、選挙区で当選したのはわずか1人。劇的な結党から1か月半での代表辞任を、衆院選で涙をのんだ候補者たちは複雑な思いで受け止めた。

     「非常につらく、悲しく、歯がゆい」。東京10区から希望公認で立候補し、落選した前議員の若狭勝さん(60)は、小池氏の代表辞任に落胆の色を隠さなかった。

     9月下旬の結党時には、中心メンバーとして奔走した若狭さん。「私は党の生みの親の一人だと思っている」と語り、「党への比例票には小池氏に託した票もあると思う。代表辞任は党にとってマイナスになることは間違いない。新代表の下で、いかに一致団結できるかが重要だ」と述べた。

     一方、都内の別の選挙区から出馬して落選した男性は、「新人候補を全く地盤のない所に擁立するなど、候補者のことを考えない小池さんの方針に強い疑問を抱きながら選挙を戦っていた」と小池氏を批判。その上で、「小池さんは風が吹けば良いが、地に足をつけて党勢を拡大することは出来ない人だったということ。今回、代表を辞めることは希望の党にとっては良いかもしれない」と分析した。

     「一気に勢力を拡大しようと、焦り過ぎたのが裏目に出たのではないか」と指摘するのは、東京14区から立候補して落選した弁護士の矢作麻子さん(39)。矢作さんは昨年の都知事選で、自民党への推薦依頼を取り下げて立候補した小池氏の姿に感銘を受け、小池氏が開講した政治塾「希望の塾」に参加したという。「批判を浴びながらも、代表として頑張ってほしかった」と語った。

         ◇

     「二足のわらじ」を脱ぎ、都政に専念する小池氏。ある自民党都議は、「国政政党の代表としてかき回すだけかき回し、都合が悪くなると投げ出した。築地市場の移転問題など都政の課題を放置したことを追及していく」と語気を強めた。

     小池氏は衆院選公示前、民進党からの希望への受け入れを巡り、政治理念の違う出馬予定者らを「排除する」と発言。立憲民主党が結成される流れにつながった。ある民進区議は、「小池氏は都知事に戻れるが、自分たち地方議員は今後、どう活動すべきか悩む」と声を落とした。

     一方、地域政党「都民ファーストの会」の都議は、「今回の辞任で、『都政に専念する』というメッセージが都民に伝わる。今後の都政運営でもプラスになる」と、小池氏の代表辞任を前向きにとらえた。

    2017年11月15日 11時48分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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