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防衛相が初の破壊措置命令、北ミサイル迎撃で

佐世保港に停泊中のイージス護衛艦(27日午前11時43分、長崎県佐世保市で)=井手祥雄撮影
航空自衛隊入間基地のPAC3部隊(27日、読売ヘリから)

 政府は27日午前、国会内で安全保障会議(議長・麻生首相)を開き、北朝鮮が「人工衛星」名目で発射準備を進めている弾道ミサイルが日本の領土や領海に落下する場合、ミサイル防衛(MD)システムで迎撃する方針を決めた。

 これを受け、浜田防衛相は自衛隊に「破壊措置命令」を発令した。2003年にMDシステム導入を決め、05年に破壊措置命令の規定を設けてから初めての発令となる。

 命令期間は4月10日までで、自衛隊法82条の2の3項に基づき、閣議決定を経ずに発令された。

 政府は安保会議で、「北朝鮮の飛翔(ひしょう)体発射事案に関する対応」を決定した。ミサイルを迎撃する方針を示すと同時に、「(日本への落下は)通常は起こらないと考えている」とした。

 北朝鮮は4月4日から8日の午前11時から午後4時にかけての発射を予告している。河村官房長官は「北朝鮮が事前通報している時間帯も、平常通りの生活・業務を続けて下さい。発射された場合、速やかに必要な情報をお伝えいたしますので、テレビ・ラジオ等の情報に注意して下さい」と国民に呼び掛ける談話を発表した。

 MDシステムは、海上自衛隊のイージス艦がまず、スタンダード・ミサイル3(SM3)を発射して大気圏外で迎撃。撃ち漏らした場合は、地上から航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)を発射して高さ十数キロで迎撃する仕組みだ。

 破壊措置命令を受け、防衛省は近く、SM3を搭載した海自佐世保基地(長崎県)所属のイージス艦「ちょうかい」と「こんごう」の2隻を日本海に展開する。さらに、ミサイル追尾のため、イージス艦「きりしま」を太平洋に出動させる。

 首都圏と浜松、岐阜の計6か所の空自基地に配備されているPAC3は、一部を秋田、岩手両県に移動させ、〈1〉陸上自衛隊岩手駐屯地(岩手県)〈2〉同岩手山演習場(同)〈3〉同秋田駐屯地(秋田県)〈4〉同新屋演習場(同)〈5〉空自加茂分屯基地(同)〈6〉陸自朝霞駐屯地(東京都など)〈7〉同習志野演習場(千葉県)〈8〉空自習志野分屯基地(同)〈9〉同市ヶ谷基地(東京都)――の9か所に展開する。

 北朝鮮は日本海沿岸にある舞水端里(ムスダンリ)のミサイル基地で、長距離弾道ミサイルを発射台に設置する作業を進めている。ミサイルは東北地方のはるか上空を通過すると見られるが、故障などで日本に落下する事態も予想される。

2009年3月27日12時44分  読売新聞)
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