「このままじゃ大変なことに」直談判の与謝野氏ら自民党内で、麻生首相への逆風がやまない。 15日も与謝野財務相と石破農相が首相と直談判して厳しい党内情勢を伝え、首相批判を強める議員は、退陣に追い込む両院議員総会の実現になお血眼となっている。首相はこうした動きに不快感を強めており、週明けの衆院解散に向け、この一両日、首相と「反麻生」勢力との攻防が最後のヤマ場を迎えそうだ。 「このままじゃ大変なことになりますよ」 与謝野、石破両氏は15日、首相官邸の執務室で首相と向き合い、与謝野氏の地元・東京都、石破氏の地元・鳥取県の選挙情勢の厳しさを説明しながら、衆院選への強い危機感を示した。 与謝野、石破両氏は昨年9月の自民党総裁選で、首相と争ったことを機に関係を深めた間柄。12日の都議選惨敗を受け、2人で情勢を分析し、示し合わせて首相を訪ねた。 首相が都議選結果に対し、「国政と地方選は直接関連しない」と発言し、しかも都議選の総括を明確にしないまま、21日にも衆院解散を断行し、8月30日投開票とする日程を決めたことに対し、ともに強い不満を抱いていたという。このため、両氏は「両院議員総会で、首相が一連の地方選敗北について陳謝した上で、衆院選に向けて協力を求めることが必要だ」との見解を伝えたとみられる。 実際、石破氏は15日、周囲に「(生還の見込みなく沖縄戦に出撃した)戦艦大和には納得してから乗らないといけないのに、全く説明がない」とこぼした。 両氏とも、極めて厳しい表情で首相官邸に姿を見せ、終了後も無言のまま官邸を後にしたため「与謝野、石破両氏が首相に辞表を出しに来た」との見方が一時駆けめぐった。 「辞めるとか辞めないとか、しかも結局ガセネタだ。そういう話が表面化すること自体、もうどうしようもない。断末魔だな」 閣僚の一人はこう嘆いた。 (2009年7月16日03時09分 読売新聞)
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