小沢氏、沖縄でも土地…普天間移設先へ9キロエメラルドグリーンの太平洋をのぞむ沖縄本島中部の東海岸。樹木が密集する急な斜面を抜けると、草木の生い茂った未造成の原野が広がっていた。 「沖縄県宜野座村 抵当権がついていないため現金で購入したと見られるが、購入価格は不明。地元の不動産業者は、当時は1坪3万〜4万円程度だったとして、「5000万円前後だったのでは」と試算した。 200メートルほど先にリゾートホテルのコテージ棟などが立つ以外、周囲は墓地や畑ばかりで、一帯の地価は下落傾向が続いている。「絶壁もあって開発の難しい土地。みんなどうしてあんな所に土地を買ったんだろうと話している」。宜野座村議の1人はそういって首をひねった。 小沢氏に原野を売ったのは元村議。元村議は病気で寝込んでおり、妻は「2000年前後から売りに出していた。小沢さんに会ったこともないし、売買の経緯も全く聞いていない」と語るだけだった。 小沢氏がこの原野を購入する1か月ほど前の05年10月26日、当時の小泉内閣は米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設先について、名護市辺野古の沿岸部を一部埋め立てる案で米国と合意。同29日には辺野古移設を盛り込んだ在日米軍再編・中間報告が発表された。 埋め立て案の対象となった沿岸部は、小沢氏の原野から直線距離で9キロほど。 「飛行場が辺野古に移設されれば、軍関連施設の建設をにらんで値上がりする可能性もある」。地元住民はそう話した。ところが、政権交代で辺野古移設案が実現するかどうかは不透明になっている。小沢氏自身、昨年末の与党3党の会合で、普天間飛行場の移転先の候補地として、沖縄本島から約270キロも離れた下地島に関心を示していた。 なぜ原野を所有しているのか。読売新聞は小沢氏の事務所に、文書で説明を求めたが回答はなかった。 (2010年2月8日14時39分 読売新聞)
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