小説だけでなく、テレビ・ラジオのコメンテーターや、Yomiuri Weekly(読売新聞社)『クルマは男のエクスタシィ』などのエッセー執筆と、活躍の場を広げている。

作家
室井佑月(むろいゆづき)さん |
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ワイドショーに出演して、求められるのは主婦感覚の意見。「でも、主婦らしいことはほとんどしていないから、新聞で調べて行くんですよ。BSE(狂牛病)のことを質問されると思って、丹念に記事を読んでおいたら、ゆとり教育について聞かれたので、面食らっちゃって」と笑う。
大きな話題になった事件・事故など、気になる記事は切り抜いてノートにスクラップしている。オウム関連の事件、東京・世田谷の一家殺人事件などだ。「週刊誌の情報は人間模様を重視するから、あくまで枝葉だと思うんです。でも、新聞記事は太い幹。新聞で基となる事実関係を把握しないと、週刊誌を読んでいても分かりませんから」。最も信頼できるメディアということの裏返しでもある。
小説家としては異色の経歴の持ち主だ。ミス栃木に選ばれたのちに上京。レースクイーン、銀座のホステス、女優などを経て、大衆文芸誌に入選して文壇の仲間入りをした。短編集『熱帯植物園』で話題を集めた。
文章の修業では、好きな作家の花村萬月氏、村上龍氏らの文章を何度も読み返し、パソコンで書き写して文体を覚えた。今でも、作品を執筆するときは、音読して確認するなど、文章のリズムを大切にしている。
「その点、読売新聞は、難しい内容を柔らかいリズムで書いてあるので、参考になります。あれだけ引っかからずにすんなり読めるのはすごいと思いますよ。長いカタカナや四文字熟語などが続くと、どうしてもリズムが悪くなりますから」
もちろん、新聞小説のチェックも欠かさない。一昨年から昨年にかけて連載された奥泉光氏の『坊ちゃん忍者幕末見聞録』を愛読していたという。
「やはり政治面などは難しい用語が多くて、取っつきにくいですね。派閥の問題などは、何度でも図解を入れて、分かりやすく解説してほしいと思います」
新聞に対する期待は大きいようだ。
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