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    東京マラソン2015

    山の神「海外勢と勝負」…今井正人(30)

     東京マラソン2015(読売新聞社など共催)は22日、今夏の世界選手権北京大会の代表選考会を兼ねて行われる。世界のトップランナーに挑む、国内の注目選手を紹介する。

    世界へ駆ける〈下〉…今井正人(30)トヨタ自動車九州

    • 「マラソンで世界と勝負するのが目標」と走り込む今井
      「マラソンで世界と勝負するのが目標」と走り込む今井

     収穫ある敗戦だった。昨秋のニューヨークシティー・マラソン。前世界記録保持者のウィルソン・キプサング(ケニア)らを向こうに回し、26キロ過ぎで先頭に立った。「どう集団が動くのかチャレンジした」。結局、7位だったものの、レースを動かす呼吸を学んだ。

     2008年の初マラソン以来、満足できる結果は残していない。ロンドン五輪選考会も完敗。打ちのめされて故郷の福島に帰ると、高校の恩師に問われた。なぜ陸上を始めたのか――。「マラソンで世界と勝負したい」。再び闘志に火がついた。

     そこから、テーマを絞って練習やレースに臨むようになった。2013年の東京のテーマは「最後まで意志を持って体を動かす」。2時間10分29秒の11位だったが、脚はしっかり動いた。「それまではきついだけの受け身のマラソン。初めて気持ちで体を支配できた」。やっと前へ進めた気がした。

     2014年の別府大分毎日マラソンでは、30キロ付近から仕掛けた。1位のアブラハム・キプリモ(ウガンダ)に7秒及ばなかったが、2時間9分30秒の2位。「10分の壁」をついに破った。森下広一監督は「あとは日の丸をつけるだけ。山の神でなく、マラソンの今井になってほしい」と期待する。

     今大会に向けては、35キロからのスパートを磨いた。今井は「最後まで優勝争いをしたい。海外勢にどこまで勝負できるか」。マラソンもこれで10回目。終盤、気持ちの勝負になれば負けない自信はある。一歩一歩、マラソンの階段を上り、今はナショナルチームで抜群の強さを見せる30歳が、飛躍の時を迎えるか。(平野和彦)

     いまい・まさと 1984年、福島県出身。順大時代に箱根駅伝で3年連続5区区間賞。4年では総合優勝に貢献し「山の神」と呼ばれた。1メートル69、56キロ。

    2015年02月20日 09時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    
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