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制作・著作 読売新聞大阪本社

(芦屋市谷崎潤一郎記念館 提供)

平安神宮神苑を彩る八重紅枝垂桜。
無数の花をつけた枝が
地面まで垂れ下がる。
谷崎は「夕空にひろがっている紅の雲」
と表した。

平安神宮は、平安遷都1100年を記念して
1895年(明治28年)に創建された。
神苑は総面積33,000㎡の
池泉回遊式庭園。
明治の造園家七代目小川治兵衛らが
作庭した。

25歳の新進作家・谷崎が
初めて訪れたのは、
1912年(明治45年)4月。
<何度も何度も此処を訪れて、
じツと石甃に腰を据ゑつゝ
遠い古へを偲ばうと思ふ>と
滞在記に記した。

関西に移住した後、春になると、平安神宮に出かけた。松子夫人=右端=らと訪れた平安神宮の花見。谷崎自身がカメラにおさめた(1940年撮影、芦屋市谷崎潤一郎記念館 提供)

桜の名所・円山公園で、
ひときわ華やぎをみせる「祇園の夜桜」。
高さは約12メートルで、枝張りは
10メートルに及ぶ。

晶子が与謝野鉄幹に出会ったのは、
1900年(明治33年)8月。
道ならぬ恋に落ちた。
「みだれ髪」は翌年8月に出版された。

現在の桜は、初代の種子を採取して育て、
49年に植栽した二代目。
その苗木は2013年、
東日本大震災の被災地・
福島県南相馬市に贈られている。

遅咲きで知られる境内の桜は、
「御室桜」と呼ばれ、
京都の人々に
「御室の桜で春はおしまい」と
愛されてきた。

十数種約二百数十本の桜は、
高さ2~3メートル止まりで
背丈が伸びない。
「御室桜の謎」とされてきた。

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