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    「大型レーダーによる地球大気研究の紹介」「パワーレーザーによる極限状態の科学」

    • 山本衛氏
      山本衛氏
    • 児玉了祐氏
      児玉了祐氏

    「大気を測るレーダー 大型レーダーによる地球大気研究の紹介」

    京都大・生存圏研究所 山本衛教授

     大気に電波を当てると、雨雲などがなくても、ごく一部がはね返ってくる。これを捉えて、大気の揺らぎや風の動きを観測するのが大気レーダーだ。生存圏研究所は1984年、世界に先駆けて大型の大気レーダーを滋賀県内に整備した。

     高度10キロ超の中高層大気の動きや台風などの気象現象を研究しており、天気予報の精度向上にも役立っている。

     熱帯アジアにあたるインドネシアでも2001年、大気レーダーによる観測を開始。現在は感度を10倍に上げた新たな大型レーダーの建設を計画している。

     積乱雲の活動が地球上で最も盛んな熱帯アジアでの観測能力を上げることで、地球規模の大気変動のメカニズム解明につなげたい。

    「パワーレーザーによる極限状態の科学」

    大阪大・レーザー科学研究所 児玉了祐所長

     レーザー光はエネルギーを1点に集めやすい。たとえば米粒3・5個分のエネルギー(熱量)を10億分の1秒に集中して髪の毛の太さの10分の1ほどの範囲に当てれば、1000万気圧以上の超高圧が生まれる。

     こうした極限状態を実験室で再現できるのがパワーレーザーだ。宇宙誕生や地球生命の謎に迫ったり、新物質・材料を開発したりといった活用が期待されている。

     レーザー科学研究所では1000万気圧の圧力を炭素にかけ、一瞬ではあるが、ダイヤモンドより硬い「スーパーダイヤモンド状態」を作り出した。現在はその状態を半永久的に保てるようにできないか、挑戦している。(5月19日開催)

     全国の国立大が研究の最前線を紹介する月1回の公開講座。参加申し込みは、セミナーのホームページへ。

    2017年07月26日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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