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    「非侵襲性高感度医用デバイスのための貴金属材料の作製とその材料評価」「脱細胞化生体組織を用いた『再生工学』の現状と未来」

    • 曽根正人氏
      曽根正人氏
    • 岸田晶夫氏
      岸田晶夫氏

    「非侵襲性高感度医用デバイスのための貴金属材料の作製とその材料評価」

    東京工業大・科学技術創成研究院 曽根正人教授

     パーキンソン病は、65歳以上では100人に1人がかかるとされる難病で、進行を抑えるには早期診断が不可欠だ。このため、病気の初期症状である微細な手足の揺れを捉えられる、体内に埋め込まない非侵襲性の超高感度センサーの開発に取り組んでいる。

     センサーは主に重りとバネで出来ていて、感度は重りの比重やバネの強度などに影響を受ける。重りの素材をシリコンから、比重の大きな金メッキ素材に置き換えれば、理論的には感度が100万倍に高まり、小型化もできる。

     金素材の高強度化を目指し、マイクロ・メートル単位で金メッキする技術を開発した。指輪にセンサーを付け、簡単に診断できるようにしたい。

    「脱細胞化生体組織を用いた『再生工学』の現状と未来」

    東京医科歯科大・生体材料工学研究所 岸田晶夫教授

     動物などの体から、血管や骨などの生体組織を取り出して、免疫反応の元となる細胞を除去したのが「脱細胞化生体組織」だ。

     生体組織のために体になじみやすく、傷んだり失われたりした骨や血管、臓器などを再生する際の「足場材料」として再生医療に活用する研究が、欧米を中心に進んでいる。骨や血管などは、米国の新興企業などがすでに実用化し、市販されている。

     この分野で日本は出遅れていたが、生体材料工学研究所では、液体を使って四方八方から圧力をかけて細胞を破壊する、独自の脱細胞化技術を開発。実用化に向けた研究を進めている。(6月16日開催)

     全国の国立大が研究の最前線を紹介する月1回の公開講座。参加申し込みはセミナーのホームページへ。

    2017年07月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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