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    「分子デバイスへの応用を目指した新物質開発の最前線」「国を越えて災害経験を共有する ―インド洋大津波後の世界―」

    • 佐藤治氏
      佐藤治氏
    • 西芳実氏
      西芳実氏

    「分子デバイスへの応用を目指した新物質開発の最前線」

    九州大・先導物質化学研究所 佐藤治教授

     コンピューターなどに使える極小の部品「分子デバイス」として活用することを目指し、光をあてることで磁石になったり、電気抵抗ゼロの超伝導になったりする新物質を作る研究が進んでいる。

     江戸の浮世絵師、葛飾北斎が用いた青色顔料・プルシアンブルーによく似た構造の物質に光をあてると、磁性を帯びることを突き止めた。この構造よりも小さな1~2ナノ・メートルほどの大きさで室温で動作する、光応答性の磁性物質を作りたい。室温で実現できれば、磁気メモリーの高密度化や大容量化につながると考えている。

    災害対応や防災 国際協力考える 「国を越えて災害経験を共有する ―インド洋大津波後の世界―」

    京都大・東南アジア地域研究研究所 西芳実准教授

     インドネシアなどで約23万人が死亡・行方不明となった2004年のインド洋大津波。未曽有の災害を契機に災害対応や防災分野の国際協力について、インドネシアの社会・文化に関する地域研究の立場から考えてきた。

     経済成長が続くアジアでは都市部を中心に災害リスクが高まっている。急激な都市化にインフラが追いついていないからだ。災害と貧困の悪循環も課題だ。インド洋大津波では、こうした地域特性に即した支援の重要性が浮上した。数々の大規模災害に見舞われた日本は、防災研究・対策を発展させてきた「防災先進国」だ。異なる社会的・文化的背景を踏まえた上で、日本の知見を伝えることが必要だ。(11月17日開催)

     全国の国立大が研究の最前線を紹介する月1回の公開講座。日程や参加申し込みは、セミナーのホームページへ。

    2017年12月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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