<速報> 長野北部で震度5強…津波の心配なし
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    「数値計算」「環境毒性学」

    「問題の本質を『取り戻す』数値計算」

    大阪大・サイバーメディアセンター 降籏大介教授

     物理や金融などの複雑な現象をモデルにして数式を組み立てて計算する数値計算は、現象の性質を解明したり、将来を予測したりできる。

     ただし、近似計算なので誤差の問題が避けられない。円周率を3・14に丸めることで生じる「丸め誤差」などはよく知られている。近似計算を繰り返すうちに「地球の軌道を計算したら100万年後に太陽系外に飛び出した」といった、現実には起こりえない誤差につながることもある。複雑な計算を繰り返しても、エネルギー保存の法則など基本的な性質が保たれるように数式を組み立てて、こうした誤差の発生を防ぐ手法の研究が盛んになっている。

    「野生動物の健康を評価する環境毒性学」

    愛媛大・沿岸環境科学研究センター 岩田久人教授

     環境を汚染した化学物質が野生動物に与える影響を評価するには、化学物質にさらされた量だけでなく、体内で化学物質と反応する受容体というたんぱく質などを調べ、体内での影響の出やすさ(感受性)を調べる必要がある。

     ダイオキシン汚染が深刻なロシア・バイカル湖で大量死が発生したバイカルアザラシの受容体について、ダイオキシンへの感受性を試験管内で調べた。その結果、マウスなどに比べ、ダイオキシンに敏感に反応し、悪影響が出やすいことが分かった。

     飼育実験などが難しい野生動物を調べるには、試験管内での実験が有効だ。現在は、様々な動物の受容体遺伝子を使って感受性を調べている。(1月19日開催分)

         ◇ 

     全国の国立大が研究の最前線を紹介する月1回の公開講座。次回は2月16日午後6時から、東京駅前の京都大学東京オフィスで開催する。参加申し込みは、セミナーのホームページへ。

    2018年02月07日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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