蛇に胃腸炎大流行か…死んだ「岩国のシロヘビ」7割が感染山口県岩国市に生息する国の天然記念物「岩国のシロヘビ」に、感染性の胃腸炎が流行している疑いがあることが分かり、飼育する「岩国白蛇保存会」は、酪農学園大(北海道)と原因究明を始めた。 種の保存への影響も心配されており、飼育方法などの改善に役立てたい考えだ。 岩国のシロヘビは、突然変異で白色化したアオダイショウ。1972年に国の天然記念物に指定された。市の委託を受けた保存会が市内8か所の施設で飼育・展示し、生息数は782匹(2008年6月現在)。 保存会の獣医師、福本幸夫さん(61)が昨年度、死後間もない36匹を解剖したところ、約7割の24匹が感染症「偽膜性胃腸炎」に感染していた。腸の内側にチーズ状の分泌物が付着したり、膜が厚くなったりし、悪化すると餌の消化・吸収が出来なくなり、死に至るという。 福本さんは以前、広島市の安佐動物公園に園長などとして38年間勤務したが、その間に偽膜性胃腸炎を確認したのは死んだヘビのうち2、3割。今回は「発生率は相当高い」といい、 同大は、保存会から届いた36匹の 浅川教授は「興味深い事例。産卵などへの悪影響も懸念され、種の保存にも関係してくる可能性がある」と指摘。福本さんは「発症しないだけで、ほとんどのシロヘビが感染している可能性もある。飼育環境でのストレスの影響も考えられ、原因を解明して治療につなげたい」と話している。(大脇知子) (2009年6月10日15時18分 読売新聞)
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