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星1000個以上、江戸期の巨大天文図あす公開…近江神宮「時の記念日」の10日、国内初の漏刻(水時計)を作ったとされる天智天皇をまつる近江神宮(大津市神宮町)で、江戸時代の巨大天文図や、季節によって昼夜の長さが変わる不定時法の和時計が公開される。和時計学会の総会に合わせ、所有者が1日限定で“宝物”を披露。日本の時刻史を知るうえで貴重な史料に出合うことができそうだ。 巨大天文図は天文学者・朝野北水が1830年(文政13年)に作成した「天象研究改正之真図」。鉄砲や測量器などの研究に取り組む澤田平さん(74)(大阪市)が7年前、東京・神田の古書店で100万円で購入した。 縦3・4メートル、横8・2メートルの和紙製で、1000個以上の星と約300個の星座、赤道、黄道が描かれている。点の大きさで星の明るさを示し、「織女」や「 現在の図面とほとんど誤差がないが、大きすぎてなかなか公開する機会がなかった。澤田さんは「天体の巨大さを表現しようとした北水の意図が伝わってくる。夢のある天文の世界を感じてほしい」と話す。 和時計は、重りではなくぜんまいで回転振動させ、一定の時を刻む「2丁テンプ枕時計」。高さ26センチで、内部や側面が唐草模様の手彫りで豪華に装飾されており、大名時計とも呼ばれる。時刻目盛りの位置を手動で変える割駒式文字盤も備えている。 所有するNPO法人「時計BUNKA」副理事長の岡田和夫さん(50)(近江八幡市)は「見えない所にも丁寧に飾りを施した当時の職人の美意識や心意気が感じられる。効率優先ではないもの作りの文化の大切さを知ってほしい」としている。 天文図や時計は、境内にある近江勧学館で、同日午後0時半から同2時まで見学できる。 ◇ 近江神宮は、2010年に創建70年を迎えることから、11日から境内の時計博物館を改装する。工事に伴い、来春まで閉館する。 博物館は1963年に開館。日本独自の振り子式天文時計で、振り子が前後に振る数を読み取って時間を掛けあわせる「垂揺球儀」、灰の中に香を埋め、燃えていく長さで時刻を計る「香時計」、やぐらの台の上に時計箱がある「やぐら時計」など約1500点を常設展示している。通常は有料だが、10日は午前9時〜午後4時半まで無料開放する。 (2009年6月9日12時52分 読売新聞)
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