反射望遠鏡の主鏡ピカピカに…国立天文台・岡山観測所
重曹を使い主鏡を磨く職員(国立天文台岡山天体物理観測所で)
国立天文台岡山天体物理観測所(岡山県浅口市鴨方町本庄)で9日、国内最大級の反射望遠鏡に使われている直径188センチの「主鏡」(厚さ27センチ、重さ1・7トン)の表面についたホコリや黄砂などを洗い流し、メッキをし直す作業を行った。1年に約250日間観測しているが、汚れや劣化で光の反射率が約80%に落ちるため、毎年、梅雨時期に合わせて作業している。
クレーンで主鏡を洗浄台に運び、職員が水で洗浄。表面にカセイソーダ水溶液をかけアルミニウム膜(厚さ1万分の1ミリ)の古いメッキを溶かした後、重曹の粉末をふりかけ、ビニール手袋をはめた手で丁寧に磨いた。きれいになった主鏡を蒸着釜に取り付け、一晩かけて新たにメッキする。
今年はガリレオ・ガリレイが望遠鏡で天体観測してから400年の世界天文年とあって、見学希望も例年より多いが、作業が終了する12日まで公開を休止する。同観測所は2001年から、同望遠鏡で太陽系外の惑星10個を発見しており、吉田道利所長は「メッキを張り替えた望遠鏡で新たな発見を」と期待している。
(2009年6月10日12時39分 読売新聞)