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探査機「はやぶさ」帰還ピンチ、エンジン1台停止

 地球と火星の間の軌道を回る小惑星イトカワへの着陸に成功し、地球帰還を目指している日本の探査機「はやぶさ」のエンジン1台が停止したことが9日、明らかになった。

 はやぶさの4台あるエンジンのうち、2台はすでに劣化などで動かしていない。残る2台を使って、地球を目指していたが、今回のトラブルにより、動くエンジンは1台のみとなり、帰還できない恐れが出てきた。

 宇宙航空研究開発機構によると、今月4日、作動していたエンジン1台が停止。9日まで復旧、再起動を試みたが、作動していない。劣化や動作不安定などの理由で、動かしていなかったエンジン2台についても再起動を試みたが、動かなかったという。

 現在、はやぶさは地球から約1億6000万キロ・メートル離れた場所を進んでいるが、残るエンジン1台だけでは、スピードが不足するため、うまく地球に帰還できない。

 はやぶさは03年5月に打ち上げられ、故障やトラブルなどを乗り越えて小惑星イトカワに着陸。現在は地球帰還へ向けて加速していた。来年6月、大気圏に突入し、直径40センチ・メートルの耐熱カプセルを豪州の砂漠に落とす予定で、中にイトカワのかけらが入っているかどうかが注目されている。

2009年11月9日21時10分  読売新聞)
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