WBC 侍JAPAN 試合結果

WBC 米国戦 投手陣健闘も散発4安打で惜敗

準決勝 2017年3月22日(水) 日本 vs 米国 (10:00) ドジャースタジアム(米国)

6回1死、菊池が同点本塁打を放つ

先攻 後攻
米国 国旗2-1日本 国旗
米国 日本
チーム名123456789
米国0001000102
日本0000010001
  • ダイソン
  • S
    グレガーソン
  • 千賀
  • 菊池・ソロ

<速報解説>…一度のミス責められない〜侍ジャパン過去最高勝率

 日本のWBCは準決勝敗退で終わった。

 投手陣は米国打線を相手に6安打、2失点と踏ん張ったが、打線が機能しなかった。ツーシームを中心に微妙な変化球を操る米国投手陣の前にわずか4安打。得点は菊池のソロ本塁打にとどまり、3番青木、4番筒香、5番中田の中軸は無安打に封じ込まれた。僅差の試合に持ち込むことはできても、あまりにも打てなさ過ぎた。

 こうした展開では細かい野球をしなければいけないのに、日本には綻びが目立った。

 4回の守備では名手・菊池がまさかのエラー。東京ラウンドとは違う屋外の天然芝グラウンド、さらに降り続く雨、という悪条件はあったのだが、このエラーは米国の先制点につながってしまう。

 同点で迎えた8回1死2、3塁のピンチでは、松田が三塁ゴロをジャッグル。本塁へ送球できずに、結局、ここで失った1点が決勝点になった。

 バッテリーでは、前述した8回1死2、3塁になる前のシーンでの組み立てが不可解だった。1死1塁で、打者は1番のキンスラー。ここで、千賀は2球続けて速球を投げて、0ボール、2ストライクと追い込んだ。ただし、キンスラーは2球とも振ってきていて、打ち気マンマンだった。ここで、千賀-小林のバッテリーは3球目にスライダーを選択する。これが甘く入ってキンスラーに長打を浴び、ピンチが広がった。

 千賀のスライダーはカウントを整えるには有効でも、勝負球には、もっといい速球やフォークがある。カウントから考えて、ボール球でもいい。なぜ、スライダー、それもストライクを選択したのかは疑問が残る。

 菊池、松田、千賀、小林…。

 いずれも東京ラウンドで大活躍した選手ばかりだ。たった1度の今回のミス(ミスと呼べることができるなら)を責めることはできない。特に菊池は自らの本塁打でミスを帳消しにしている。

 日本は今大会を6勝1敗で終えた。

 優勝した2006年の第1回大会は5勝3敗、2009年の第2回大会は7勝2敗だから、勝率だけを見れば、今回のほうがいい。実際、「弱い、弱い」と言われて開幕を迎えながら、試合をするたびに力をつけた東京ラウンドでの戦いぶりは見事だった。

 2大会連続のベスト4は、恥じる成績ではない。

(編集委員・三宅宏)

試合開始前のセレモニーで整列する日本代表

菅野好投、菊池は本塁打も決勝逃す…米強力打線に1点差惜敗

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝は、会場をロサンゼルスのドジャースタジアムに移して行われた。日本代表「侍ジャパン」は1-2で米国に惜敗し、決勝進出を逃した。2大会ぶり3度目の優勝はならなかった。

 日本は4回、1死からの2塁ゴロを、今大会守備で活躍した菊池が失策。その後の四球で2死1、2塁とピンチを迎え、菅野がマカチェンに左タイムリー安打で先制を許した。

 日本は6回には菊池のソロ本塁打で追いついた。しかし8回、前の回から登板して4者連続三振を奪っていた2番手の千賀が連続長短打を浴びた。1死2、3塁で、サードゴロを打たせたが、松田が一度落としてバックホームできず、1塁に送球。この間に1点を許し、1-2となった。

 その裏には代打・内川のライトへの安打、山田の送りバント、青木の四球で2死1、2塁としたが、4番・筒香がライトフライに倒れた。

 日本投手陣は、先発の菅野が6回3安打1失点、6奪三振と好投。その後、千賀が1点を失い、平野-宮西-秋吉と、計5投手がメジャーリーガーをそろえた強力な米国打線を6安打、12奪三振と健闘した。

7回から2番手として力投する千賀

2017侍JAPANのチーム力は
チーム打率   チーム防御率
.311 '06 2.49
.299 '09 1.71
.279 '13 3.84
.319 3.38

(2次ラウンドまで)

2次ラウンドまでの打力は優勝した2006、2009に引けを取らない強さ。投手力は両年には及ばないものの、失点を大きく上回る得点でここまで勝ち上がってきた。しかし、準決勝は投手が頑張ったものの、自慢の打力を抑え込まれての惜敗だった。