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(下)ラニュー

急成長中の若靴軍団

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ラニュー打線の軸となる陳金鋒=川口正峰撮影

 日本では耳慣れないが、ラニューの親会社は靴を主力に扱う台湾の大手メーカー。台北や高雄など大都市の商店街には靴の直営店が目立つ。日本に靴の1号店を出店する計画もあり、知名度アップの意味でも、今回のアジアシリーズ出場は大きかった。

 ラニューは2003年12月、前身の「第一」を買収して発足した。05年前期までは6位、5位、6位と3季連続で低迷していたが、昨年後期に2位に躍進。今季はレギュラーシーズンで前、後期ともに優勝を果たし、統一と戦った台湾シリーズでも4連勝と圧倒的な力で台湾王者に輝いた。

 「球団としての基盤がしっかりしてきて、選手が持っている力を出せる環境ができた」。陳杰成GMは、急成長の理由をこう説明する。

 台湾で初めて二軍制を確立。徹底した指導で若手が力をつけて選手層が厚くなり、けがした主力を休ませる余裕が出来た。また、球団常駐のシェフを雇用するなど、健康管理の面でも他チームより進んだシステムを取り入れ、野球に集中できる環境が整ったことで、若いチームは急激に力をつけた。

 戦力的には、昨オフに補強に成功したのが大きい。中でも、米大リーグ、ドジャースに在籍していた29歳の陳金鋒の加入抜きには、今回の優勝は語れない。レギュラーシーズンでは81打点で打点王を獲得、本塁打や打率の部門でも上位の成績を残した。さらに驚くべきはその足で、4番にもかかわらず、俊足を生かしてリーグ2位の20盗塁。台湾シリーズでも存在感を見せつけた。

 練習態度や試合での集中の仕方など若手に大きな影響を及ぼしたチームの柱は「このメンバーで野球をやれるのは幸せ。アジアシリーズでもベストを尽くすよ」。陳金鋒と若手有望株の3番林智勝以外はあまり長打力はないが、下位打線も粘り強い。若いチームだけに、一度打線に火がつくと大量点につなげる力もある。

 投手は、17勝で最多勝に輝いた呉偲佑と広島から移籍して16勝のレイボーンが2本柱だが、シリーズでは2人とも振るわなかった。元阪神のモレルら救援陣にも力がある投手がいるため、継投がカギを握りそう。

 「日本と韓国の方が実力が上なのは確かだが、強い意気込みを持って臨みたい」と洪一中監督。2強に勝利し、初の決勝に進むことができるか。(西村海)

2006年11月9日  読売新聞)
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